ホール取材

【取材】全国設置台数1台!?レア台の聖地「ニュー大根」に行ってみた

oone00
風適法の施行規則改正から早1年。各メーカーが競い合うように6号機をリリースしていますが、ふとした拍子に5号機の古い機種を打ちたくなることはないでしょうか?
P-Summa編集部では時折そんな話になるのですが、この手の話題になるとまず間違いなく出てくるのは「ニュー大根」(ニューオオネ)というホール。

調べてみると、神奈川県秦野市にあるパチスロ専門ホールで、全国設置台数1台といった激レア台を多数残し、「レア台の聖地」と呼ばれているのだとか!
うん、調べれば調べるほど興味が湧いてきました。ということで、懐かしい機種との再会を求めて、遊び取材に行ってきます!

レア台の聖地「ニュー大根」に到着!

oone01
ニュー大根は新宿駅から小田急線で約1時間。東海大学前駅を出てすぐのところにありました。昭和の香り漂う外観……!(※パチスロゲームセンターは、残念ながら2017年7月30日で閉店しています)

oone02

入口では、こんなハードルの高そうなことを言っていますが……。

oone03

店内にはスロ愛が伝わってくる手作りの比較表が!

oone04

さらに「この機種のここが面白い!」といったユーザーからの投稿も紹介。こういうのいいですよね~。
店内はほぼ全機種1台ずつのオールバラエティー。そのなかには、「全国設置店:1店舗」と記された台も数多くあるので、その一部を紹介したいと思います。

oone06

まずはグラビアアイドルグループとコラボしたAタイプ『バビロン(with桜丘ショコラ)』にハイライツ製A+RT『SOLAR7』、スパイキーの市場投入第1弾『パチってスロット』。

oone07

続いて、DaiichiのAタイプ『ワニワニパニック~キミのハートをワニづかみ~』やオルカの激レア台『せみ』、コナミの『イルカ夫人』。ワニ、セミ、イルカと生物の名前が入ったレア台たちです。

oone08

さらに日本で1台! 『チェリーパラダイス』。ほかにもアリストクラートの『恐怖新聞~第二章~』や根強い人気を誇る『悪魔城ドラキュラ』。

oone09

そして、JPSの『2027(2007年)』に『パチスロ機動戦艦ナデシコ』、『スカイラブ』などなど。以前はホールで見かけることも多かった機種から、生粋のレア台まで驚愕のラインナップ!
これはもう、打つしかないでしょう!まず編集部員が選んだのはコチラ!!

超レア台!初代『新世紀エヴァンゲリオン』実戦!

oone10
伝説の初代『新世紀エヴァンゲリオン』です! REG後に100GのRTが付いてくるA+RTタイプで、設置ホールは(おそらく)ここのみ! これを触らずに帰る手はありません。
いそいそとサンドに諭吉さんを……あっ! 千円札限定サンド! しみじみと風情を感じつつ、野口さんを投入します。

oone11

打ち初めて数G目……!? 特に何も引いていないのに、しれっと発展……!

oone12

これ結構熱いのでは? と思ったら、左リール上段スイカで小役非成立のリーチ目!

oone13

撃破シーンが見たかったので外していますが黄7! 投資わずか1kでした!

oone14

その後も、持ち玉でまったりと回していきますが、コイン持ちが素晴らしい!朝一ノーマルのエヴァに座ってベルをカウントしていたあの頃……懐かしいなぁ。

後半の5号機に比べて通常時がおそろしく静かなだけに、発展時のメリハリがあって良いですね。時代の節目節目に出るエヴァ台は良い仕事してくれるイメージが強いです。この後またすぐに黄7を引き、ちょっと回してヤメ。「レイチャンス」や小役矛盾なども見てみたかったですが、他のレア台も打ってみたいので移動します! (持ち球移動NGのコーナーなので、いったん出玉を流しました。)

激レア台!『幕末浪漫 月華の剣士外伝~あかりと七つの妖珠~』実戦!

oone15
こちらも全国に1台、『幕末浪漫 月華の剣士外伝~あかりと七つの妖珠~』。ボーナスだけで出玉を増やすAタイプです。懐かしい~! パチスロ覚えたての頃によく打っていました。

oone16

・バトルは敵の弱点をつけば大チャンスで、弱点属性じゃなくてもたまに勝てるバランス。
・萌え好きに媚びない作画。
・キャラ同士の掛け合いが和む。
・BIGの曲が最高。
などなど、好きなところが色々あります。

oone17

ちなみに、ボーナスを引くと「妖珠」を獲得できる場合がありまして……。

oone18

7つ集めるとエンディングが発生します。しかもエンディングが複数パターンあるという作り込み。

oone19

おっ、高設定示唆の終了画面「メイド風」! この他に「全員集合」のパターンも出たので、もしかしたら高設定だったのかもしれません。

が! 惜しくもエンディングには届かず時間切れ。でも十分楽しめました! このお店、遠方組が本腰入れて打つなら「前乗り」ですね……隣駅の鶴巻温泉で一泊なんかして……。
なんて妄想はさておき、今回は実戦だけではございません。なんと、オーナーの江川様にインタビューの機会を頂けました!ニュー大根は何故レア台の聖地となったのか?
6号機時代の展望は? 色々聞いてみたいと思います!

ニュー大根誕生秘話!?オーナーにインタビューしてみた

oone21
聞くところによると、ニュー大根がオープンしたのは今から約40年前。最初はパチンコ・パチスロ併設店で、0号機!?の『アメリカーナ』が爆発的に人気だったのだとか。そして、3号機から4号機に移行する頃、大手ホールとの差別化を図って、おそらく日本初のスロット専門店になったそうです。

さらに4号機のみなし機撤去の際、残してほしい台のアンケートを取って、3階でこれまた日本初(推定)のパチスロゲームセンターを開店。その過程で、ギャンブル性でなくゲーム性が好きという人の多さに気づかされたとのこと。

レア台を残す理由については「娯楽だから」。
「ビジネスとしては売り上げの取れる機種、人気機種を設置するのが常道だけれど、うちは『よくこんな台を置いてあるな!』と笑ってもらいたい、そしてマイナー台の面白さを伝えていきたい」――というのが江川さんのスタンス。
「1日でなく、1ヶ月で3万円使ってくれればいい」という言葉が印象に残りました。

oone05

ちなみに私、遊技していて台の綺麗さに驚いたのですが、実際メンテナンスには相当気を遣っているとのこと。7年とか8年、あるいはそれ以上使われ続けているとは、信じられないほどのピカピカ具合。古い機械は何となく「ご機嫌を伺いながら」電源を入れるのだとか。まるで生き物であるかのように大切に扱っているんですね。ちなみに、基板が大丈夫でも先に液晶がダメになってしまう場合もあり、メーカーによって液晶の寿命に差があるそうです。

昔の台を大事に使っているのは素晴らしいことですが、ここで気になるのは設置比率の問題。射幸性の高い旧基準機は2017年12月1日時点で各店舗の設置比率を30%以下にしなければならないと定められていました。
ニュー大根の場合は……?と尋ねると、「該当する旧基準機はすでに10%以下」とのこと!
高射幸性パチスロ機のリストに入っているのはほとんどAT機・ART機で、Aタイプはもともと撤去対象外だったんですね。

oone20

まれに行われる新台導入はどんな基準で選んでいるか? も聞いてみると、「特にない」との回答(笑)。
たまたまタイミングが噛み合った時、入れたいと思った機種を入れているそうです。ちなみに、最近では「ディスクアップ」を導入したそうですが、それは「ディスクアップ」を開発した方がプライベートで来店されたときに勧められたものなのだとか!個人店ならではの豪快な経営……!

6号機の導入に関しては「入れるしかなくなるギリギリの状況になるまで待つ」とのこと。江川さん的には大量獲得できるAタイプが出てほしいようですが、規制でリアルボーナスの上限は減らされてしまったので、純Aでは難しいかもしれませんね……。メーカー各位にはボナ連などで上手く見せていただきたいところです。

oone22

現在、9台だけ「2.5スロ」を設置していますが、これは学生さん向けなのだとか。そう言えば最寄りが東海大学前駅! 低貸しのレートを色々試した結果、2.5スロに落ち着いたそうです。地域性とニーズに合わせたってことですね!

また、「ニュー大根」にはレア台目当てで、遠方から来てくれるお客さんが後を絶たず、「これからも頑張ってください」とエールを残して帰っていくそうです。そういう方々にこれからも娯楽を提供していきたい――と江川さんは語りました。

 

ということで、ニュー大根に行って参りました! 周辺のホールが減っていくなか、ニュー大根が健在なのは、ユーザーと台を大切にしてきたからなのでしょう。これからも遊べる「聖地」であり続けてほしいですね!!

P-Summa編集部

【取材】パチンコホールで働くコーヒーレディと仲良くなる方法を調査してみた

tmc00
どうも、マイホのコヒレに恋するP-Summa編集部員です。
皆様、コーヒーレディ様はお好きですか? 私は大好きです。
あの優しい笑顔に癒やされるために、ホールに通っていると言っても過言ではありません!お話するきっかけ欲しさに、ついついコーヒーを注文しすぎて、トイレが近くなってしまうこともしばしば。

しかし、どうやって仲良くなればいいのか、一向に正解が見つかりません……。
もっと彼女たちのことを知りたい、彼女たちの本音を知りたい。そして、具体的に仲良くなる方法を知りたい……!

ということで今回は、各ホールにコーヒーレディを派遣されている株式会社トレジャー・メイカー様に取材を申し込んでみました!
決して、公私混同ではございません!!
インタビューに答えて頂いたのは、代表取締役の重松さんと、現役コーヒーレディあやぽんさんです!

現役コーヒーレディとご対面!!

tmc01
編集部員が向かったのは、普段あやぽんさんが働いているというキコーナ伊勢佐木店です!
あやぽんさんは、このお店でナンバー1の注文数を誇るコーヒーレディなのだとか! お美しい整った容姿と人懐っこい笑顔、そのギャップが織りなすハーモニーに一目惚れ気味の編集部員。本来の目的を見失うくらい緊張してまいりましたが、なけなしの勇気を振り絞って、インタビューを敢行致します!

――はじめに、コーヒーレディの仕事をはじめたきっかけをお聞かせ下さい!

もともと接客が好きだったのと、友達がやっていたからというのが、きっかけです。あと、時給が良いのと頑張った分だけ歩合があるって言うのも、ちょっとあります(笑)。
このお店で働きはじめたのは、1年くらい前からなんですけど、前に違うお店で働いていたとき、お客さんと近い距離でコミュニケーションできるのが楽しかったので、またコーヒーレディの仕事をはじめたんです。

――パチンコやパチスロを普段から遊技しているから、はじめた訳ではないんですね!

私の場合は、プライベートで遊んだことはほとんど無いです。「エヴァ」や「シンフォギア」とかもパチンコがきっかけで知りました。あ、でも「リング」はもともと知ってましたよ! ホラー映画が好きなので。
コーヒーレディのなかには、パチンコが好きでこの仕事をはじめた娘もいますけど、割合としては半々くらいですかね。

――なるほど……マイホのコヒレさんに全回転が~とか、プレミアフラグが~とか言っても、反応が薄かったのは、そういうことだったんですね……。
では、この仕事をして良かったことは何ですか?

色々なお客さんと仲良くなれたことです! 異性の方も同性の方も、ご年配の方も若い方も関係なく、色々なお客さんと友達みたいに話せるようになりました(笑)。仲良くなった常連さんから差し入れを貰ったり、誕生日にはプレゼントも貰ったりして、すごく嬉しかったです!

――コヒレの方々も、お客さんと仲良くなりたいと思っているんですね! それを聞けただけで、なんだか勇気が湧いてきました!!

コーヒーレディと仲良くなる方法とは!?

tmc02
――では、コーヒーレディの方々と仲良くなるには、どうしたら良いのでしょうか?

私の場合は、何回もドリンクを買ってくれたことをきっかけに、お客さんと仲良くなりましたね。遊技中に注文してくれて、それがきっかけでお話して、お互いに顔見知りみたいな仲になると、カウンターまで挨拶に来てくれたり、注文しに来てくれたりするんです。
やっぱり、台の近くよりもカウンターのほうが静かなんで、会話が弾みやすいですね。あと、はっきりと大きな声で話しかけて頂いたほうが、会話が続きやすいです(笑)。最近のパチンコは大きな音が出ますので。

――はい! 仲良くなるための正解、頂きました~~!!(心の声)
でも、そこまで仲良くなると、ぶっちゃけナンパとかも多いんじゃないですか?

多いですね(笑)。
初対面でいきなり連絡先とか住所とか渡されたこともあります。でも、それがきっかけで付き合ったとかは、私のまわりではありませんね。
若い男性のお客さんに、何度も注文を頂いて、仲良くなって、そこから食事に誘われたって話は聞いたことがあります。当時その娘は彼氏がいなかったので、何回も誘われたから、1回だけ食事したのかな?
でも基本的に、お客さんやパチンコホールの店員さんとのプライベートな交流は禁止されていますので。コーヒーレディ同士は、プライベートでよく遊ぶんですけどね。

――……!? プライベートな交流は禁止されているだと……! (心の声)
……そうなんですね~! 業務前のお忙しい時間にありがとうございました!!

コーヒーレディ業界の秘密とは!?

tmc03
コーヒーレディとこんなに長くお話できたのは、生まれてはじめてです……! しかし、やはりプライベートでのお付き合いは難しいのでしょうか……。
でもなかには、レアケースもあるはず!!
ということで、諦めが悪い編集部員は、続いてコーヒーレディ派遣業務をはじめて18年になる株式会社トレジャー・メイカーの重松さんに、コーヒーレディ業界の裏話!?を聞いてみました!

――本当にコーヒーレディの方々とお付き合いすることは不可能なのでしょうか……?

私が聞いた話だと、なかにはお客様と交際することになって、そのままゴールインしたコーヒーレディも居ると聞きます。遊技中にドリンクを注文すると、玉やメダルでのやり取りになりますから、そのタイミングでお話されて、ドリンクを受け取るときにもお話されて。ある程度仲良くなったら、カウンターで注文をして、ドリンクを作っている最中に連絡先を渡して……といった感じで、自然と距離を縮めたそうです。
やっぱりこの仕事をする女性は、愛想の良い方が多いですから、仲良くなってから、少し強引に誘われると、断りきれないのではないでしょうか。

――なんと! そんなケースもあるんですね!! 少しばかり希望が見えてきました!

弊社のコーヒーレディの場合、お客様とのプライベートな交流は禁止しているのですが、親しみは持って頂きたいのです。なので、カウンターにはコーヒーレディのプロフィールや趣味が記載されたボードを置いています。これをきっかけに、会話が弾むことも多いようです。

tmc04

――そんな工夫もされているのですね!

その甲斐あってか、わざわざドリンクだけをホールまで買いにくるお客様もいらっしゃいますね。他社にはない接客力で、コーヒーレディの存在自体が集客の手助けになれば喜ばしい限りです。

――確かに、魅力的なコーヒーレディが居ると足繁く通いたくなりますよね!
では、御社ではどのような研修方法でコーヒーレディを育てているのでしょうか?

まずマニュアルを配布して、一通り練習したあと、ホールに出て先輩と一緒に勤務して頂きます。
基本的にコーヒーレディの業務は1人体制なので、2人居る時は研修中ということが多いです。

――ちなみに、ベテランの方と研修中の方、どちらがお付き合いしやすいとかってありますか!?
慣れているほうがお客さんと仲良くなりやすいとか、初々しいほうがついつい……とか!?

う~ん……どうなんでしょう。マニュアルにも、プライベートでの交流は禁止と記載していますので……。

――失礼致しました! では、どのような選考基準でコーヒーレディを採用しているのでしょうか?

パチンコの遊技経験があるかどうかは関係なく、愛想や愛嬌のある方が良いですね。
お客様との距離が近いので、仲良くなるとすごく楽しく勤務できるという話をよく聞きます。
最近はパチンコ未経験者からの応募も増えていますし、接客が好きでコーヒーレディに興味あるって方は、弊社まで気軽にご連絡頂ければと思います。

――最後に、今後の目標についてお教え下さい。

弊社は創設以来、“人”に力を入れています。
心のこもったサービスという言葉がありますが、その“心”も、業務的なものではなく、スタッフ一人一人の本当の気持ちでなければなりません。これからも真に心のこもったサービスを提供できる“人”を育て、ホール様のイメージアップや集客アップに繋がるようなコーヒーレディを派遣。より多くのお客様に満足して頂けるサービスを目指していきます。

――本日はありがとうございました!!

 

株式会社トレジャー・メイカーのワゴンサービスは、コーヒーレディだけでなく、カウンターやコーヒーメーカーなどの機材もセットで派遣が可能。パチンコホールは、スペースさえ確保すれば、手軽にコーヒーサービスをはじめられるというわけです。

もともとは、マイホのコヒレと仲良くなる方法が知りたい! という不純な動機ではじめた取材でしたが、最終的にはコーヒーレディの持つパワーや可能性に気付かされました……!
とはいえ、せっかく仲良くなる方法が聞けたので、ホールに迷惑がかからない範囲で頑張ってみたいと思います! 多分、失恋すると思いますが……。

P-Summa編集部

【ホール取材】チャレンジャー幸手店のひげ紳士に店舗復活の秘訣!?を聞いてみた

hige00
「パチンコ店買い取ってみた」の動画で、一躍有名になったチャレンジャー幸手店のオーナー・ひげ紳士さんをご存知でしょうか?
動画内で店舗の売上や粗利など、普通は絶対見せない数字を赤裸々に公開したり、運営についての奮闘ぶりを語ったりと、応援せずにはいられない誠実すぎるお方です。P-Summa編集部員も、その魅了的な人柄に惹かれ、密かにその動向を見守っておりました

しかし、そんなある日、突然の悲報が舞い込みます……。なんとチャレンジャー幸手店(通称 幸チャレ)が、2018年1月末をもって一時休業することに! 全国のパチンコホールの総数が減少している昨今、幸チャレ復活も厳しいのでは、と思っていた人も多いはず。
さらに、輪をかけての悲報。2018年4月に再開するはずだったのに、まさかの延期。このまま幸チャレも終わってしまうのか、と全国のファンに行く末を案じられていましたが……今年5月、無事に営業を再開されました! いや~良かったです!

でも、傍目から見たら、けっこうヤバイ状況だったと思うんですが、どうして営業を再開できたのでしょうか?
そして、確実にあるであろう、ホール運営へのこだわりとは?
気になった編集部員は、埼玉県にあるチャレンジャー幸手店に取材を申し込み、ひげ紳士さんを直撃してきました!

ひげ紳士にインタビュー! 「チャレンジャー幸手店」再開までの道のり

hige01

――遅ればせながら営業再開おめでとうございます。設置台のほとんどがみなし機、つまりほぼ全台撤去という状態からの再開は大変だったのではないでしょうか?

ええ、それはそれは大変でした。でも、動画を通じてお客さんがずっと応援してくれていたので、絶対に再開するぞという気持ちが強かったです。ただ、当初は4月に再開する予定だったのが、1ヶ月遅れて5月になってしまいました。

――ネットではそれを受けて「やっぱり再開は難しいのか……」と言っている方もいましたが、復活が遅れた理由は、なんだったんですか?

休業に入る時点で、設置240台のうち220台が撤去対象でした。これからまた長い年月をかけてレアな台、古い台のお店を作っていきたいんですが、再開にあたり、何を設置すべきかなかなか決められなくて……(笑)。それで再開が遅れてしまったんです。

――なんと! “こだわり”ゆえに再開が遅れていたんですね! 大変恐縮ながら、財政面での問題かと……。
では、どのように機種選定を行ったのですか?

もちろんコストのことも考えたうえで、中古機価格が安くて、なおかつ設置台数が少ない台を選びました。全国でこんな店は他にないと思うんですが、うちは高射幸性パチスロ機が一台もないんです(笑)。
再開当初は甘デジが入れられず、パチスロも少なかったので、あとで追加しました。5月から10月までに計60台ほど増台しています。

hige02

――何か思い入れのある、あるいは思い入れの持てそうな台を選んだわけではないんですか?

僕にとっての思い入れというのは“長い間ホールに設置して初めて生まれる”ものなんです。再開の時点で買える中古機は全て、およそ2年後には撤去しなければならない機種です。たったそれだけの期間では思い入れが持てません。なので、今はできるだけ早く新規則の機種を入れて、長く使いたいです。
機種に思い入れがない分、せめて“こんな風に遊んでほしい”という意図を込めて配置してあります。例えば、同じ機種を2台並びで設置したのは、まさに連れ打ちで遊んでほしいなという意図です。

――楽しませていただきました(笑)
※編集部員2名、インタビュー前に遊技させていただきました。
新規則機をなるべく早く入れたいとおっしゃいましたが、注目している機種はありますか?

新台の情報は一応目を通してはいますが、正直“ふーん、出るんだ”ぐらいの感想です(笑)。そもそもうちは新台を入れるという選択肢がありませんし。
休業する時、撤去になる台を倉庫にしまったんですが、全台残らず、お客さんの顔が思い浮かびます。僕にとって機種への思い入れというのは、スペックとかタイアップしているコンテンツではなく、お客さんとの思い出なんです。まだ置いていないものに思い入れを持つということはありません。新規則機は買えそうな価格で、早く中古機市場に出てほしいと思っています。

ひげ紳士が語る! 好きな機種&思い入れのある台

hige03

――ところで……店内には戦国乙女のグッズがところ狭しと並んでおりますが、お好きなんですか?

戦国乙女は好きですが、これもシリーズ全体に思い入れがあるというわけではないんです。
幸チャレを買い取った時、たまたま初代の戦国乙女が設置してありました。その頃にはもう全国でも設置がごくわずかになっていたので、検索してわざわざ遠方から遊びに来てくれるお客さんたちがいたんです。それで、設置の少ない台や世間でクソ台と呼ばれている台にも必ずファンがいるということを学びました。

hige04

――あ~わかります!
(と言って、編集部員たちの好きな不遇台の話でひとしきり盛り上がる)
ちなみに、ひげ紳士さんが個人的に好きな機種は何ですか?

店内の“ひげコーナー”には羽根物・ドラム機・ドット機を揃えています。個人的にはああいったアナログ系が好きです。昭和から平成3年ぐらいの羽根物ならずっと打っていられますね。
今ある機種の中で一番思い入れがあるのは、オリジナルの『CRAコスモパニック10』(愛喜)です。パチ7さんというサイトの企画で、オリジナル盤面を作っていただいて、僕自身が愛喜さんの工場で組み立てました。

hige05

――愛喜さんは工場見学も受け付けていますよね。

はい。僕は以前、埼玉県内のパチンコチェーン店の役員として採用・教育を担当していた時期があったんですが、当時は研修として新卒社員をパチンコ博物館に連れていっていました。今なら愛喜さんの工場見学に絶対連れていきます。やっぱりパチンコ店に勤める人は、パチンコが好きじゃないといけないと思うんですよね。

――そもそも、ひげ紳士さんがパチンコを打つようになったきっかけとは?

18歳の頃に、先輩に誘われてだったと思います。当時は2000円ぐらい持って、ワクワクしながらパチンコ屋さんに行きました。2000円で遊べたんですよ。
今も店頭に展示してあるんですが、『ローリングマシン』という台が大好きでした。賞球がオール13もあるので、玉が全然減らないんです。

hige06

――今では考えられませんね。

これは業界に入ってからの話ですが、昔は機械代も安くて、新台が8万円とかだったんです。それがだんだん高くなって、お客さんの負担が増えてしまいましたね。なので、なるべく安く中古機を買って、お客さんに楽しく遊んでいただけるよう心がけています。

パチンコ店を買い取ったきっかけは? ひげ紳士の素顔に迫る!!

hige07

――では、幸チャレを買い取ったきっかけは、なんだったんですか?

チェーン店の役員をしていた頃に東日本大震災と広告規制があって……そこから一時期、パチンコ業界を離れて別の事業をやっていました。その時に幸チャレの元オーナーから“閉めるんだけど、やらない?”と声をかけられたんです。不採算店舗の立て直しを担当していたこともあったので、営業状態の数字だけ見て改善できる点はすぐ見つかり、楽勝だと思っていました。それがまさか、電気や水道が止まりそうな状態になるとは……(笑)。

hige08

――普通、そんな状態になったら、動画を配信しようなんて思わないですよね(笑)。
なにか、きっかけがあったんですか?

ヤケクソです(笑)。もう潰れるギリギリのところまで追い詰められた状態で、幸チャレP(プロデューサー、動画の声だけの人)に“最後に動画の配信をやってみませんか”と提案されて、“もう何でもいいよ!”とヤケクソでやりました。それで、お店の状態や売上の数字を赤裸々に語ったら、思いのほか反響があって。こんな風に面白がっていただけるとは思いませんでした。

――毎週、動画を配信されていますが、撮影はいつやっているんですか?

営業終了後の夜中です。

――ホールスタッフとしての業務やオーナーとしてのお仕事もあるから大変ですよね。休みは取れていますか?

昨年の秋くらいから今まで、ほぼ休んでいないですね。
でも、動画を見て遊びに来てくれるお客さんがいるんですよ。営業再開してからほぼ毎日、新規のお客さんがいらっしゃるんです。わざわざ遠くから来てくださる方々に直接お会いしたいので、お店には毎日いるようにしています。

――撮影場所に常にいて、行けば会える動画配信者さんって珍しいですね(笑)。でも、休めないのはやはりつらくないですか?

もともとタフなんです(笑)。体のことよりネタ探しのほうが大変ですね。毎週金曜日に配信していて、もう4年目になるので……。
実は、一度パチンコ業界を嫌になってしまったのは、お客さんを楽しませることが、できなくなってしまったからなんです。でも、動画は楽しませることができているという手ごたえがありました。僕はとにかく楽しんでほしいんです。だから、動画では“お店に来てください”とは一度も言ったことがありません。

hige09

――今、お話していてもそうですが、動画内でもいつも楽しそうですよね。

楽しいですよ! こんな田舎の小さなお店は常連さんばかりで、新規のお客さんが入りにくい雰囲気になりがちで、ずっと同じ顔を合わせているから、そのうち嫌になってくるんですよね。でも、幸チャレは毎日新規のお客さんがいらっしゃるので、新鮮で楽しいです。

――今日いらっしゃった店員さんも楽しそうにお仕事をされていましたが、現在新人の募集はされているんですか?

募集はしています。ただ、動画を見て“楽しそう”とだけ思って来た人は基本、お断りしているんです。楽しいだけじゃ駄目ですからね。僕も経営者として厳しい面も持っています。

――それはそうですよね。では最後に、今後の目標をお聞かせ下さい。

レアな台を長く使うことで差別化して、お店を長く続けたいです。
休業に入る直前の土日は、毎回150人ぐらいのお客さんに並んでいただいて、店内も盛り上がっていました。あの状態を今後10年かけて作りたいですね。

――これからも頑張ってください。本日はありがとうございました!

 

以前取材させていただいたオカルト店長さんもそうでしたが、ひげ紳士さんもまさに動画で見ていた通りの人物。気さくでフレンドリーなナイスミドルでした!
編集部員の印象に残ったのは、「2年で撤去になってしまうのでは短い」というお話です。2年も稼働したら、一般的には十分ではないかと思ったのですが、ひげ紳士さんは違うんですね。このように1台1台の機種、そしてお客さんを大切に想うことこそが、ホール運営のこだわりであり、復活の原動力になったのでしょう。毎日遠くから新規のお客さんがやって来る理由も、わかったような気がしました。

■□関連記事□■
【ハップス千城台】オカルト店長にジャグラーオカルトの真相を聞いてきた

 

P-Summa編集部