特集

【取材】バジ絆やハーデスの穴を埋める「ダンボール」が爆誕!? 噂の真相を追ってみた

kabedan00
「バジ絆」や「ハーデス」、「モンハン月下」などのメイン・人気機種が一部地域を除いて撤去され、はや数日。P-Summa編集部員のマイホでは、まだベニヤは見かけませんが、台入れ替えの体力がないホールは、どうなのでしょうか……。そんなことを考えながらネットサーフィンしていると、なにやら気になるトピックスが!

「台閉鎖から最大のコスパへ! 」という謳い文句で、「壁ダン」なる新商品がリリースされたそうです。パチンコのMAX撤去の頃、「攻めのベニヤ」というガセネタが話題になりましたが(笑)、こちらは本物の商品の様子。一体どんなアイテムなのでしょうか?
ってか、なんでこんなのつくったの? 売れてんの!?

謎が謎をよぶ!?「壁ダン」の真相を追求すべく、製造元に取材を申し込んだところ、なんと快くOK! ということで、有限会社友愛工業所の湯澤さんにお話を伺いました!

「壁ダン」とは? ベニヤとなにが違うの!?

kabedan01
――本日はよろしくお願いします! 早速ですが、「壁ダン」とはどういう商品なんですか?

台が抜けて空いた穴を塞ぐアイテムです。パチンコ用とパチスロ用、それぞれぴったりのサイズで作ってあります。

kabedan02

――穴を塞ぐのはベニヤが一般的かと思いますが、こちらはダンボール製なんですね。

ベニヤだとちょっとした工事になるので、多くのホール様は専門業者の手を借りないといけません。しかしこの壁ダンは非常に軽いので、女性一人でも簡単に取り付け・取り外しが可能です。

――なるほど! ベニヤより安いだけでなく、人件費も節約できるんですね。

kabedan03

作業にかかる時間はほんの10分程度でしょうか。台の設置と同じように、嵌め込んでビスで止め、蓋を閉めれば完了です。ちなみに、一般的なダンボールの2倍の強度なので、耐久性も十分です。

――黒一色のシックなデザインなのは何か理由があるんでしょうか。

ホールの設備は大抵モノトーンが基調なんですが、POP等を貼った時に映えるようにと考えて黒にしました。

――では、「壁ダン」を開発したきっかけとは?

ご存知の通り、年末から来年までにかけて、約75万台のパチンコ・パチスロが撤去になります。

――はい。特にこの秋〜冬は人気の5号機が多数期限切れを迎えて話題になっていました。

東京では今月(12月)、「バジ絆」や「ハーデス」などが撤去になるので、そのタイミングに合わせてこの「壁ダン」を開発しました。

――そりゃあ、そうですよね! 時期的に(笑)。ちなみに、ホール様からの反響はいかがですか?

販売開始から半月ほど経ちましたが、おかげさまで毎日のように全国各地からお問い合わせをいただいています。もしかしたら、来年にはあなたの街のホールに登場するかもしれません。

4号機→5号機移行時に3万台売れた「スロキャビ」とは!?

kabedan04
――今回は5号機から6号機への移行ですが、4号機から5号機への移行の際は、なにか作ってたんですか?

その当時は「スロキャビ」というものを作って販売してました。ホームセンターで売っているカラーボックスみたいなもので、ドル箱や漫画、インテリア等を置けるようになっています。このスロキャビは4号機撤去の際、3万台売れました。

――3万台も!

スロキャビは現在も販売中なんですが、今は4号機から5号機の頃に比べて、残念ながらホールに体力がありません。そこで、スロキャビよりも低コストで穴を埋められる壁ダンを開発したわけです。ホール様によっては、数十台単位の撤去となるので、数千円の差も侮れません。

――たしかに……。そういえば、このスロキャビ、ホールで見たことありますね!

一度買って頂ければ長く使える商品ですし、いまだにちょくちょくご購入頂いているので、見かける機会はあると思います。スロキャビも簡単に取り外しができるので、壁ダンとともにご検討いただければ幸いです。

友愛工業所が誇るアイディア商品の数々!

kabedan05
――ところで、御社のホームページを拝見しましたが、壁ダン以外にもユニークなアイテムをたくさん扱っていますね。

もともと私はパチンコが好きで、物作りのノウハウがあったので、色々なものを作りましたね。2002年の創業時には、「研磨ボール」というものを世に送り出しています。

kabedan06

――研磨ボール??

これは、表面にゴルフボールのような凹凸がついていて、コインの汚れをこそぎ落とすというものです。一般にメダルの研磨(洗浄)には専用の機械を使うのですが、こちらは筐体の中のメダルホッパーに入れておくだけでOK、つまり遊技中に研磨して綺麗なメダルを排出できるのが特徴です。

――なるほど、それは便利ですね。これはどのぐらい売れたんですか?

100万個は売れていますね。

――すごい……!

kabedan07

ユーザー様が快適になるのはもちろん、払い出しをスムーズにしてホッパーエラーを防ぐ効果もあります。実はこれ、元々はホール様ではなくメダルゲームを置いているゲームセンター様からの依頼を受けて作ったものなんですよ。

――なるほど! たしかに近年の大型ゲーセンって、メダルゲームが大量に置いてあるから、需要は多そうですね。

ええ、そこから評判となって、今では数多くのホール様にもご利用いただいています。特にメダルが大きい沖スロの中には、かなりの数が入っているはず(笑)。

――この画期的なアイディアはどうやって生まれたんですか?

洗濯機に入れる「クズ取りネット」を見ていて思いつきました。

――百円ショップでも売っているアレですよね? あんな身近なものからヒット商品が生まれたとは……!

kabedan08

ほかにも、メダル投入口専用の清掃ツール「ピッカ☆投入口」や微振動で釘の頭の汚れを落とす「釘ピッカ」などの商品も販売しています。釘の頭が綺麗になるだけで、ずいぶん印象が変わるんですよ。どちらも扱いやすさを重視して開発しました。

――メンテナンス系のアイテムをたくさん作ったんですね。

kabedan09

ほかにも、「ミニドル箱」というものも作りました。最初は箱だけで売っていたんですが、総付けや景品としてお菓子を入れて使われることが多かったので、お菓子の封入とラッピングもこちらでやるようにしたところ、とても喜ばれました。箱の側面にはホール様のロゴを印刷できるようになっています。

――便利なアイテムをたくさん開発されてきましたが、今後はどんなものを作ろうとお考えですか?

アイディアはありますが、企業秘密です(笑)。

――で、ですよねーー! わかりました、本日はありがとうございました!!

 

最後に、今後の目標について訪ねたところ、「台を大切にされるホール様の力になりたい」とのことでした。機械は毎日きちんとメンテナンスをしないと寿命が早まってしまうので、もっと便利なグッズを生み出したいそうです。過去に取材させていただいた、レア台を多く置いているホール・スロゲーセンでも、皆さんメンテナンスに力を入れている印象でした。全国のホール関係者様、撤去になった部分の穴埋めには「壁ダン」や「スロキャビ」を活用しつつ、メンテナンス用アイテムの導入も検討されてみてはいかがでしょうか? きっと気にいるはずですよ!

P-Summa編集部

【取材】伝説の4号機がカードで復活!?「スロカ」をつくった会社に行ってみた

sloc00
熱燗の美味しい季節になってきましたね。どうも、プロライターチップスをつまみに晩酌を嗜むP-Summa編集部員です。パチンコ・パチスロライターのカードが付いてくる「プロライターチップス」を生み出し、業界を仰天させたエースプロが、なにやら今度は「スロカ」なる商品を開発したそうです。これはぜひ詳しいお話を聴いてみたいということで、エースプロ東京営業本部に取材を申し込んでみました!

エースプロに到着! そこで待ち構えていたのは……!?

sloc01
快く許可をいただき、意気揚々とエースプロを訪れたP-Summa編集部員。入口に足を踏み入れると、そこには謎の装置が……!?

sloc02

「ご用件がある方はこのボタンを押して下さい」と記されていたので、恐る恐るボタンを押してみます。

sloc03

な、なんだこれは!?「ウェルカムドリンクルーレット」なるものが始まりましたぞ! これで出てくるドリンクが決まるということでしょうか!?(日本酒、来いっ!!)

sloc04

おしるこの比率高っ!ドリンクにパジェロある!! 日本酒はない!?
ツッコミどころが多くて戸惑っていると……。

sloc05

パチ演出さながらのボタンプッシュ!

sloc06

お、お茶が当たりました……。

遊び心全開のレセプションに驚きつつ、気を取り直してインタビュー開始です。今回は取締役の小林さんにお話を伺いました。なお、後で聞いたところによるとパジェロは絶対に当たらないのだとか。

「スロカ」の製作意図とは?

sloc07

――本日はよろしくお願いします。早速ですが、「スロカ」とは一体なんなのでしょうか?

スロカは4号機をカード化したもので、ノーマルカード85種、レアカード32種、プレミアカード11種、全部で128種のトレーディングカードです。

――読んで字の如し、スロットのカードで「スロカ」なわけですね。では、製作のきっかけを教えてください。

以前製作した「プロライターチップス」が大変好評だったので、その流れでまたカードを作ってみました。弊社はそもそもホール様向けの集客案を企画・販売しているんですが、プロライターチップスやスロカは一般景品に興味を持っていただこうというアイディアです。

sloc08

――5号機や6号機ではなく、4号機で製作したのは何故ですか?

理由は二つあります。
一つは、4号機時代の爆裂機や技術介入機が好きだった世代に懐かしんでいただくためです。近頃、遊技人口がだんだんと減っていますよね。

――そうですね……。

4号機世代にも休眠層がいるはずなので、スロカが少しでも呼び起こしになればと思っています。
そして、もう一つの理由は、版権の問題を避けるためです。5号機・6号機はアニメやゲームとのタイアップ機が多く、それらを商品化しようとすると手続きが大変で、価格も上がってしまいます。また、許可が降りない人気作品があると、明らかに不揃いな印象になります。そこで、メーカー様にさえご了解いただければ商品化できる4号機に的を絞りました。とは言え、全ての4号機を網羅したわけではないです。

――カード化する機種はどのように選んだんですか?

機種選定やレアリティの設定は弊社の判断で行ったのですが、基準となったのはやはり「人気」ですね。その中でも、一つの時代を作ったと言えるレベルのヒット機を「プレミア」に設定して、ノーマルとプレミアの中間あたりの人気機種を「レア」としました。4号機に思い入れのあるエースプロ社員が多いので、選定は楽しかったですね。

プレミア出現率は1/4096 !?スロカの謎に迫る!

sloc09

――そんなスロカですが、入手するには?

基本的にはホールの一般景品となっています。どこのホール様で取り扱いがあるかは、スロカの公式サイトでご確認ください。

――これって、1パックあたり、何枚入ってるんですか?

1パック3枚入りで、ノーマル2枚とレアorプレミア1枚という割合です。推奨価格は、4円パチンコで40球としています。

sloc10

――1パックごとに必ずレアカードが入ってるわけですね。ちなみに、狙ったプレミアカードを引き当てられる確率は……?

ずばり、1/4096です。

――どこかで見た数字ですね(笑)。

スロカは全128種類なんですが、これもパチスロになぞらえた数字にしています。

――ほかに製作にあたって、こだわったポイントはありますか?

よくぞ聞いてくださいました。裏面をご覧ください。

sloc11

こんな風に、当時その機種を打ち込んでいたライターさんにコメントを書いていただいたんです。また、下の一言コメントは思い入れのあるエースプロ社員が書きました。

――当時のユーザーとプロ、両方の目線で語って、4号機を懐かしんでいただこうというわけですね。

その通りです。なお、執筆をお願いしたライターさんはこの方々です。

【敬称略】
・アニマルかつみ
・ガル僧
・ゴトロニ
・佐々木真
・中武一日二膳
・NIYA
・山本コーラ

――お客さんからの反響はいかがですか?

おかげさまで好評で、狙い通り、懐かしんでくれているようです。コンプ狙いで、箱買いしてくださった方もいたようです。コアなファンの方から「なんでこの機種がレア枠じゃないんだ」って、冗談めかして怒られたこともあります(笑)。

スロカ第2弾も!?エースプロの展望とは?


――ところで、今年の7月にプロライターチップスの第3弾が出ましたね! これは元々どういう意図で製作されたんでしょうか。

「プロ野球チップス」ってありますよね。

――はい。

あれのパロディです。

――あ、それだけ……?

もう本当にノリと勢いだけで作りましたね。来店イベント等を通じてライターさんたちとつながりがあったので、許可は得やすかったです。最初はチーズ味だったのをカレー味にするなど、さりげなく試行錯誤しています。ちなみに、チップスと言いつつ、中身はスナック菓子です(笑)。

――チップスのように、スロカの第2弾を出す予定はありますか?

まだ確定ではありませんが検討しています。第2弾もまた4号機で、今度は取り扱うメーカー様を増やしたいと思っています。

――スロカをつくったのならば、「パチカ」とかは?

それも視野には入れています。こちらもアニメや漫画などの版権がないものを対象にすると思いますが、レトロパチンコや羽根物が好きな世代に興味を持っていただけそうですよね。

――チップスやスロカ以外に、最近つくったものはあるんですか?

弊社では「パチンコ新聞」というタブロイド紙も作っていまして、これもスロカと同様、休眠層の呼び起こしを狙ったものです。ホール様がDMを配送する際に、同封する等の形でご利用いただいています。

sloc12

――ホールの宣伝ではなく、あくまでエースプロ製作のエンタメ性に特化した新聞ということですね!

今後も、普通の代理店とは違う切り口で業界を盛り上げていきたいと思っています。
ちなみに弊社は、一緒に働いてくれる方を大募集しております(笑)。エースプロの活動に興味を持たれた方は、ぜひご連絡下さい!

――新たに入社される方の活躍も含めて、エースプロの今後の活動を楽しみにしています。今日はありがとうございました!

 

ノリと勢いでプロライターチップスを出したり、入口の仕掛けで訪問者を楽しませたりと、エースプロはとにかく遊び心に満ちた会社でした。そんな会社が作る「スロカ」が、つまらないはずはございせん! 興味を持たれた方は、取り扱いのあるホールに足を運んでみてはいかがでしょうか。

P-Summa編集部

【取材】初心者大歓迎! グリンピース池袋西口店の撮影解放エリアに行ってみた

gp00
皆様、パチスロの動画はご覧になりますか? P-Summa編集部員は仕事終わりにホールに行って負け、飲んだくれながらパチスロ動画を見るというのが、毎日のルーティーンになっています(汗)。
動画を見て「自分もやってみたい!」と思う方も多いはず。何を隠そう自分もその一人です。でも、いざ始めようと思っても、「お店に注意されないか」とか「他のお客さんとトラブルにならないか」とか、色々心配ですよね。そんな方にうってつけなのが、本日ご紹介するグリンピース池袋西口店の「撮影解放エリア」です!

撮影解放エリアとは4F、5円スロットコーナーの一部を改装したもの。機材の無料レンタルがあり、撮影に慣れていない方でも気軽に始められるそうです。これは興味深い! ということで、店長の宇田川さんと、新宿本店の店長・篠塚さん、そしてグリンピース営業推進室の布目さんにお話を伺ってきました!

gp01
こちらは新宿本店の篠塚さん。GreenpeasPSの「どくまむし」さんと言えば、ご存知の方も多いのでは?

グリンピース池袋西口店「撮影解放エリア」誕生秘話!

gp02
――本日はよろしくお願いします! 早速ですが、撮影解放エリアを作った理由を教えてください。

グリンピースは「よりどりみどり」をコンセプトにしていて、パチスロのさまざまな楽しみ方を常に考えています。レア台を多く設置することや、東口店でやっている「手作り缶バッジ工房」もそうですし、この撮影解放エリアも「よりどりみどり」の一環なんです。
私達はパチスロのオリジナル番組も作っているんですが、動画を撮影するのって楽しいんですよ。その楽しさをお客様に知っていただきたいと思って始めました。

――客寄せ目的というわけではなかったんですね。

むしろ、撮影に興味がないお客様の反感を買わないかと危惧していたぐらいです。店内での撮影を快く思わない方もいらっしゃるはずですから、当初は稼働が落ちることを覚悟していました。ところが、実際始めてみたら特にクレームなどもなく、撮影をしないお客様も普通に撮影解放エリアで遊技されています。

――撮影される方はどのぐらいいらっしゃるんですか?

週に1人ぐらいのペースでご利用いただいています。今、YouTubeでパチスロ動画が人気ですよね。

――そうですね。いくつもチャンネル登録しています!

動画を見て自分もやってみたいと思っても、撮影って意外と敷居が高いんですよ。うちは事前にご相談いただければ、20円のエリアでも撮影許可を出していますが、完全に禁止にしているお店も多いみたいです。そこで、うちの撮影解放エリアが練習場所というか、登竜門的なものになればいいなと思っています。

「撮影解放エリア」の機種はどうやって選ばれたのか?

gp04
――では、撮影解放エリアの機種はどんな基準で選定しているんですか?

一つは権利関係ですね。版権ものはYouTubeにアップしても削除されてしまうことがあるので、基本的にメーカーさんオリジナルのコンテンツを使った機種を集めています。もう一つは、動画映えするもの、という基準ですね。実際に撮影されるのも波が荒くて見どころのある機種が人気で、設置してほしいというリクエストもそういう機種がほとんどです。

――メーカーオリジナル版権で荒波スペックと言えば……!

そういうことです(笑)。

――今後もリクエストを聞きつつ、動画映えしそうな機種を置いていくということでしょうか?

そうですね。12月には某人気シリーズの「あの爆裂機」を置きますので、楽しみにしていてください。

――お客さんからのリクエストはどのようにお聞きしているんですか?

店内にリクエストBOXを設置していて、撮影解放エリアに限らず全エリアについてのリクエストを受け付けています。最近は撮影解放エリアに6号機を置いてほしいというお声もあるんですが、正直、新台は20円のほうでご遊技いただきたいです(笑)。

gp05

――ちなみに、撮影解放エリアを拡張する予定はありますか?

今のところありません。このぐらいの規模でちょうどいいのかなと思っています。撮影解放エリアで動画を作って、「こんな動画を配信します」と見せていただければ、20円エリアでの撮影許可も出しやすくなります。そんな感じでステップアップしていただきたいですね。

撮影解放エリアのルールとは?

gp06
――ところで、このエリアは貸し出し機材が充実していますね!

気軽に動画撮影を始めてもらうにはどうすればいいか、を考えて用意しました。通常、撮影される場合は事前にご相談いただくんですが、撮影解放エリアは当日でも店員に一声かけていただければOKです。

――今はスマホ1台あれば撮影から編集までできますからね。

そうですね。ビデオカメラを使われる方もいらっしゃいますが、やはりスマホの方が多いです。

――では、撮影時の注意点はありますか?

先ほど「気軽に」と申しましたが、ルールはきちんと守っていただきたいです。トラブル防止の為、
・事前及び当日の告知はしない(事後はOK)
・他のお客様のプライバシーを守る
・誹謗中傷をしない
といった基本的なことを始め、細かい注意点を定めていますので、必ずご確認ください。
注意事項の一部は、グリンピースのホームページにも記載されています。その点を守っていただければ、撮影だけでなく、生放送をしていただいても大丈夫です。

gp07

――生放送をされる方もいらっしゃるんですね。その際のコツって、なにかありますか?

コツとしては、自分の声を入れる場合はマイクを使うことをおすすめしています。うちも「おまかせ!緑豆」という深夜の生放送を週に1回やっていて、もう5周年になるんですが、初めのうちはなかなか喋れませんでした(笑)。でも、慣れれば喋りのコツがわかってくるので、これから始める方はぜひ折れない心で頑張っていただきたいです。

――生放送の楽しさってどんなところにあるんでしょう?

やはり視聴者様との対話ですね。YouTubeでも人気番組はコメント欄が賑わっていますし、動画の楽しさは配信者と視聴者のコミュニケーションにあるんだと思います。最初のうちは生放送をやったり動画を配信したりしてもなかなか人は来てくれませんが、始めたばかりなら当たり前です。粘り強く続けていけば、だんだん視聴者様は増えていくはずですよ。

gp08

――今さらなんですが、撮影開放エリアは一人で撮ってもいいんですよね……?

もちろんです。むしろ一人のお客様が大半ですので、恥ずかしがらずにチャレンジしてみてください。グループの方だと、普段パチスロを打たないYouTuberさんの「〇〇やってみた」系の動画で利用されるケースが多いですね。

――なるほど! では、遊技人口の増加に貢献している可能性が……?

あるかもしれません(笑)。

――今後の「よりどりみどり」も楽しみにしています。本日はありがとうございました!

 

グリンピースの方々は自ら動画配信をされているだけあって、とても気さくで明るく、パチスロの楽しさを一人でも多くの方に伝えたいという想いが伝わってきました。パチスロは楽しんでナンボ、勝負することはもちろん、動画の撮影・配信も楽しみ方の一つ。皆様もグリンピース池袋西口店の撮影解放エリアで動画デビューしてみてはいかがでしょうか。

P-Summa編集部

【取材】月額4000円で食べ放題!?マルハン併設食堂「ごはんどき」が定額制を導入した理由とは?

gohandoki00
マルハンの併設食堂「ごはんどき」がこの夏、一部店舗で定額制サービスを実施! 1日1回、毎日食べても月額わずか4000円(税込)という衝撃価格で、ネット上は一時騒然となりました。
どんな目的ではじめたのか? 毎日のように来る猛者はいたのか? そして、これから全国展開する可能性は?

いろいろと気になることがあるP-Summa編集部員。思い切って、ごはんどきを運営するマルハンダイニングに取材を申し込んだところ、代表取締役の窪田さんとごはんどき事業部部長の橋本さんがお話を聞かせてくださいました! 恐縮です、ありがとうございます!

月額4000円で食べ放題!? 「ごはんどき」が定額制を始めた理由

gohandoki01

――本日はよろしくお願いします! 早速ですが、定額制サービスを始めた理由をお聞かせ下さい。

ご存知の通り、パチンコ・パチスロ業界は縮小傾向にあります。稼働が下がるというのは我々食堂にとっても分母が減るということです。

――P-WORLDの登録店舗数も9000を切りましたし、厳しい状況ですよね……。

はい。今までホールの併設食堂は特別な営業努力をしなくても自然とお客様が足を運んでくださいました。しかし、今後は独自に営業努力をしっかりやっていかないと生き抜いていけません。
そこで、まず自分たちのことを知るために、とある調査を利用しました。一般の消費者様が指定の店舗で食事をとり、アンケートに答えていただけるというものです。

調査で来店された方々はパチンコユーザーではなく、ほとんどが一般のお客様だったのですが、「意外においしい」という声がたくさん届いたのです。ちなみに、ホールの併設食堂っておいしそうなイメージはありますか?

――ぶっちゃけてしまうと……味はあまり期待しないですね。

そうだと思います。正直、もっと厳しい評価になると思っていたので、調査の結果は嬉しい誤算でした。飲食店として高いレベルにあるのなら、ホールに頼るばかりでなく、食堂単体でやっていけることはもっとあるはずだと気付きました。

――ちなみに、今までは遊技客のおよそ何%ぐらいが食堂に来ていたのでしょうか?

パチンコホールというのは「稼働率」のデータは取れますが、「客数」が何人だったか集計するのは難しいんです。なので、正確な数字ではありませんが、大体5%ほどです。

――私も打ちに行った時は食事を取らないことのほうが多いですが……それにしても5%は少ないですね。

ええ、極端に低いです。逆に言えば十分に伸びしろがあります。食堂としてのクオリティは高いのですから、まずは知ってもらうことで、客数を伸ばしていけると考えました。

そこで、昨年はまず「プレミアムフライデー」というのを始めました。月末最後の金曜日15:00以降、通常750円のカツカレーが500円になるというものです。

「ワンコインなら試してみるか」と感じていただけたようで、かなりの成果がありましたね。ホールには何年も通っているのに、ごはんどきには一度も来たことがなかったという方にもご来店いただけました。このことで、新しい提案をすれば興味を持っていただくことは可能だと確信したわけです。

gohandoki02

――つまり、定額制はごはんどきを知ってもらうためにはじめたわけですね。

その通りです。

――すいません! てっきりホールへの集客目的だと思っていました。

そうではなく、ごはんどき独自の取り組みですね。
去年から弊社では外部の事業も始めていまして、いきなりステーキ・串カツ田中のFCや、こちら「Scrop COFFEE ROASTERS」の運営など、色々やっております。

※当日はScrop COFFEE ROASTERS 青山店でインタビューをさせていただきました。オシャレ!

今年の7月にはイトーヨーカドー青森店のフードコートで、ごはんどきが初めて外部進出しました。店名は「てんがら食堂」となっていますが、メニューの内容はほとんど一緒です。大変ありがたいことに、このお店も当初の見込み以上の集客があり、外に展開しても十分通用する味だという自信が深まりました。

gohandoki03

――ホールの併設食堂に味は期待していない、という方も多いでしょうからね。

ええ。なので、ごはんどきの味がまだまだ浸透していないのはもったいないと思ったわけです。そこで、まずは知ってもらうための定額制です。
ちなみにですが、低貸しのパチンコ・パチスロを打たれるお客様は、あまり食堂を利用されないという傾向があります。店によってはメニューの単価がそれなりに高いですからね。しかし、低貸しのお客様はホールへの来店頻度は高いので、食堂にとっては重要な方々です。そこで、定額制にすれば来ていただけるのではないかと考えました。

――ひとつ、気になっていたんですが、神奈川エリア限定で実施されたのは何か理由があったんですか?

店舗数と市場人口の多さですね。あと、個人的に出身地だったというのもあります(笑)。

総客数5000人増加!? 定額制への反響!

――では、定額制への反響はいかがでしたか?

大好評でした。店舗の規模に合わせて最大50名様までの先着順としていたのですが、早いところで告知から5日、遅いところでも2週間で完売しました。客数は全店合わせて5000人ほど増えています。

――それはすごいですね!

このScropでも先月、コーヒー定額制サービスを始めたのですが、チラシを作っていないのにわずか4日で350件が完売しました。ここは大通りから離れていて視認性が悪く、周りにライバルとなるカフェも多い中、あっという間に売り切れてしまったのです。

gohandoki04

――チラシをまいていないということは、口コミでしょうか?

はい。「話題になる」ということが大事です。あくまでも知ってもらうことが目的ですから、定額制で利益を出そうとは考えていません。利益を確保しようとすると、お客様にとって魅力的にはなりませんから。ごはんどきの定額制が、もし1万円だったら今日も取材に来ていないでしょう?

――そうかもしれません(笑)1万円で元を取るって、何回行けばいいの……って、つい計算してしまいますね。

4000円なら、だいたい6日で元が取れますからね。値段設定の際、「多く来られる方でも、月に14~15日ぐらいだろう」と見込んでいたのですが、最終的になんと平均20日もご来店いただけました。

――20日も!?

お客様に「こんなにサービスして大丈夫なの?」と心配していただくケースもありました。もともと利益を出そうとはしていなかったので大丈夫ではあるんですが、想定外だったのは確かです。

――ネットの掲示板でも「安過ぎる!」と話題になっていましたね。

ええ。正直、バッシングだらけか賛否両論になると思っていたのですが、ごはんどきの定額制に対しては肯定的な声がほとんどでしたね。実は以前、よそのホール様も併設食堂の定額制をやっていたのですが、ご存知でしたか?

――記憶にございません……。

その定額制は確か「カレーとラーメンだけ」といった感じで、特定のメニューだけが対象だったわけです。それに対してごはんどきは「まずはフルスペックでやってみよう」ということで、ほぼ全部のメニューを対象にしました。

――それがウケたんだと思います! ちなみに、どんなメニューが人気でしたか?

最初はやはり単価の高い生姜焼き定食(900円)が人気でしたが、最終的にはさほど偏ることなく、色々と食べていただけました。でも、ずっと飽きずに生姜焼きを食べ続ける方もいらっしゃいましたよ。得をしたいという気持ちだけでは、そんなに食べ続けられないはずですから、やはり味が良かったのだと思います。

gohandoki05

――定額制の利用にはマルハンの会員カードが必要となっていましたが、定額制のために新規で会員カードを作る方はいらっしゃいましたか?

それはほとんどいらっしゃらなかったと思います。ホールの客寄せではなく、ホールから食堂への誘引率を上げるための施策ですから、非会員の方には特に呼び掛けていませんでした。
会員カードを必須としたのはご本人様確認のためです。定額制をやる際にリスクとなるのが「使い回し」で、その対策として会員カードは便利でした。

――低貸ユーザーの呼び込みは成功しましたか?

確実に増えたという実感があります。あと、男性だけでなく、女性のお客様も少数ですがいらっしゃいました。ご夫婦で利用されていたようですね。

定額制の全国展開はありえるのか!? これからのごはんどき

gohandoki06

――ネットの掲示板では「うちの地域でもやってほしい」という声が多く出ていましたが……。

もう一度別の地域で試してみようと計画はしています。ただ、定額制を継続的にやっていくつもりはありません。あくまでお客様に知ってもらう為の施策です。あまりに安いと価格破壊になってしまいますし、利益を取ろうとすると魅力的ではなくなりますので。定額制の値段設定は本当に難しいんです。でも、あれこれ考えても、実際にやってみないと何もわかりませんから。

――誘引率を上げる策として、定額制以外にはどんなことを計画していますか?

今はお昼時がピークなので、夜の客数を増やす方法はないかと考えています。「15:00以降限定の定額制」というのも一つの選択肢ですね。
それと、世の中全体のテイクアウト需要の増加に応えたいと思っています。ごはんどきもすでにテイクアウトをやっていて、定額制はテイクアウトもOKだったのですが……あまり利用される方はいませんでした。

――ただ知らないだけで、あるなら使おうと思う人はいそうですよね。定額制なら特に!

あとは、出前も視野に入れています。

――定額の出前があったら相当喜ばれますね!!コスト的には大変そうですが(笑)

そうですね。でも、高齢社会ですから、需要はあるはずです。
新しい取り組みをやると、現場は大変になります。定額制を始めた時も、現場が大忙しになって、スタッフからは「二度とやらないでほしい」なんていう声が上がってきました。新しいことをやるのは確かにストレスがかかるものですが、人間はそれを乗り越えた時に成長すると考えております。

――定額制を経験されたスタッフの皆さんは大きく成長されたことでしょうね。私もマジで見習わないと……。今後、ごはんどきがどんな取り組みをされるのか、楽しみにしています。本日はありがとうございました!

 

格安の定額制で大きな話題を呼んだマルハンダイニングのごはんどき。ホール併設食堂の枠組みを超え、一飲食店として大きく飛躍していきそうな予感がしました。マルハンには行っても、ごはんどきに行ったことがなかったという方は、ぜひ一度足を運んでみてください! きっと味にもご満足いただけるはずです!

P-Summa編集部

【取材】必勝本ライター・コング誠が店長!?「ぱちBAR LucKey」に行ってみた

LucKey00
パチンコ必勝本のベテランライター・コング誠さんが店長をつとめる「ぱちBAR LucKey」が、今年7月、五反田にオープン! 公式Twitterでは、楽しそうな営業の様子が毎日のように流れてきていますが、実際はどんな雰囲気のお店で、どの機種で遊べるのだろう……と気になっておりました。


なにより、お酒に目がないP-Summa編集部員。取材にかこつけてアルコールを摂取したい! という超個人的な欲望も胸に秘め、取材のお願いをしたところ……快く引き受けて頂きました! ということで、コング誠さんにお話を伺います。

「ぱちBAR LucKey」誕生秘話

LucKey01
――本日はお時間を頂き、ありがとうございます。早速ですが、五反田駅前ってかなり多くのパチンコ・パチスロホールがありますよね。この場所を選ばれたのは、やはり激戦区であることを意識してのことなんですか?

あ、違います(笑)。

――違うんですか!?

知り合いで、パチンコ・パチスロのバーを持ちたいという方がいらっしゃったんです。僕はその方の雇われ店長という形です。元々お店をやってみたいと思っていたので、それで話がまとまりました。

――そうだったんですか。

この場所も最初から用意されていました。ホールの激戦区だったのはたまたまです(笑)。

――お店を任されるにあたり、そのオーナーさんとはどんな話をされたんですか?

「ライターと飲める店」というコンセプトで任されているので、そこはきっちりと守っていくつもりです。ライター仲間に声をかけてスタッフを増やしていますが、今日みたいに自分が店に立つ日も多いですね。

――でも昼間はライターのお仕事があるんですよね……?

そうですね。なかなかハードです(笑)。

設置機種と内装のこだわり

LucKey02
――ここには無料で遊べるパチスロが設置されていますが、どんな考え方で機種選びをされたんですか?

オープン時は自分たちの好きな機種を置いていましたが、今はお客様からのご要望が選定基準になっています。

――そうなんですね。では、リクエストが多い機種は?

「バジリスク絆」とか「リゼロ」とか、やはり現役の人気機種が一番多いですね。その次に人気なのが、もうホールに設置がない機種で、今置いてある「大花火」もその一つです。ここで初めて会ったお客様同士が、「大花火」を通じて盛り上がった、なんてこともありました。

LucKey03

――それはいかにも「ぱちBAR」らしいエピソードですね。ちなみに、次に導入しようとしている機種はなんですか?

人気の5号機が次々と設置期限を迎えていますよね。期限が切れると中古機が安くなるので、今後狙っていこうと思っています。最近だと「化物語」とかですね。

――今ここにあるのはほとんどパチスロですが、パチンコは置かないんですか?

パチンコは音が大き過ぎて、今のところ自粛しているんです。パチスロもそれなりに音がしますが、パチンコほどではないんです。パチンコはやはり玉の音が凄いんですよね……。入口にある「北斗の拳」は、演出を楽しむ用のものなので、玉は打ち出しておりません。

LucKey04

――何とかパチンコを置く方法も見つかるといいですね。店内は歴代名機のパネルや新台のポスターでとても楽しそうな雰囲気ですが、内装についてのこだわりはありますか?

色々飾ってありますが、これはまだ完成していないんです。方向性としては「来るたびに内装が変わっている」というのを目指しています。

LucKey05

――これらのパネルはどこから調達してきたんですか?

個人の持ち物だったり、お客様に譲って頂いたりと、色々です。壁のポスターはメーカーさんから頂いたものです。メーカーの方もよくいらっしゃるんですよ。

パチンコライターと飲めるお店!

――「ライターと飲める店」というコンセプトですが、お客さんとはどんなお話をされますか?

一番多いのはその日の実戦の戦果や感想ですね。打った帰りに立ち寄ってくださる方も多いので、開店直後(平日18:00~ 土日15:00~)の時間帯より、19:00とか20:00頃から混み始めます。逆に言うと、開店直後なら僕たちとゆっくりお話できます(笑)。あとは、今後楽しみにしている機種の話もしますね。自分は主にパチンコのライターなので、パチスロの話もできるように勉強しています。

――そう聞くと二足の草鞋がますます大変そうに思えてきました……(汗)。そういえば、店内にはパチソングが流れていますが、あちらのモニターにはカラオケも入っているんですね。よく歌われる曲とかはありますか?

人気なのは「甲賀忍法帖」とか、あと「マクロス」や「花の慶次」の楽曲ですね。


――パチソングってテンション上がる曲多いですよね! 盛り上がるといえば、毎日さまざまなライターさんがお出迎えをされていますが、特に反響が大きかったのはどんな方ですか?

やはり女性ライターですね(笑)。お客様は男性が多いので……。


――こちらも男性なので、よ~くわかります(笑)。女の子とパチンコ・パチスロの話をするのって楽しいですよね! ちなみに、「バー」ってあまり馴染みがない方もいらっしゃると思うんですが、一見さんとかお一人様でも歓迎してくれますか……?

もちろんです! いつでもお気軽にいらしてください。

――ドリンクやフードへのこだわりはありますか?

これも設置機種と同じで、お客様の要望を受けて少しずつ増やしているんです。オープン当時のメニューは今の半分ぐらいしかありませんでした。


――では、本日のおすすめは?

メーカーズマークのハイボールと、新メニューの鶏の唐揚げなんていかがでしょうか。

LucKey06

――最高の組み合わせ……いただきます!メーカーズマークは一番好きな銘柄なので嬉しいです。それにこの唐揚げ、柔らかくておいしいですね。さて、食べながらですみません、最後に今後の展望をお聞かせください。

来店されたお客様には幸せになって帰って頂きたいと思っています。今後もお客様の声をしっかり聞いて、設置機種や内装を充実させつつ、ライターと飲める楽しいお店を作っていきます。

――どんな風に進化していくか、とても楽しみです。これからも頑張ってください!ありがとうございました!!

 

ライターさんと直接パチンコ・パチスロの話ができるというのは想像以上に楽しい体験でした。某アイドルじゃないですが、紙面や画面の中にいた方が目の前にいるというのはワクワクします。一見さんやお一人様も歓迎とのことなので、勝った日も負けた日も、五反田の「ぱちBAR LucKey」へ足を運んでみてはいかがでしょう?

P-Summa編集部

【取材】2020年に向けてホールはどう変わる!?カレイド新宿店の受動喫煙対策

kaleido00
「健康増進法改正」と「受動喫煙防止条例」の施行まで、残り約7ヶ月。パチンコホールの環境革命に備えて、紙タバコと加熱式タバコと電子タバコの三刀流! となったP-Summa編集部員です。最新鋭の「喫煙ルーム」を開発しているコマニー株式会社への取材を通じて、今後のパチ屋の禁煙・喫煙事情に興味を持った編集部員。
 
28年前から禁煙対策に乗り出していたピーアークや完全分煙を実現したエンジェルグループと続けざまに取材してきましたが、今回訪れたのは新宿駅西口から徒歩3分のところにあるカレイド新宿店です! 激戦区新宿で、いち早く禁煙化に取り組んだ同店は、2020年4月に向けて、どう変わろうとしているのでしょうか? 店長の北條さんにお話を伺います!

1996年から禁煙フロアを設置! 「カレイド新宿店」

kaleido01
カレイド新宿店は1996年7月7日にグランドオープン。1階とB1階が喫煙可、2階のパチンコフロアのみ禁煙(喫煙所はアリ)という形態でスタートしたそうです。当時、禁煙の取り組みをしている店舗はほとんどなく、都内最大級の禁煙フロアとして、タバコを吸わないお客さんを中心に注目されたのだとか。
その後、さらなる取り組みとして、禁煙フロアにスロットも設置。会社帰りのサラリーマンや女性など、新しい客層を呼び込むのに貢献したと言います。

確かに、スーツやオシャレ着にタバコの臭いが付くのは嫌ですもんね。所帯持ちのサラリーマンなら、なおさらだと思います。「あなた、スーツがタバコ臭いんだけど、もしかして……」的なことも起こりかねません。

しかし、禁煙フロアを2階に設置したため、下からのタバコの煙が2階にまで来てしまうという問題が発生。グランドオープンから20年近く経っていたこともあり、2015年に大幅なリニューアル工事を行ったそうです。

kaleido02

生まれ変わったカレイド新宿店は、1階のパチンコフロアとB1階のパチ&スロフロアが完全禁煙、2階のスロットフロアのみ喫煙可という形態に。また、お客さんの記憶に残るようにと、オリジナルフレグランスのアロマを使って、良い香りがする空間を演出したのだとか。

そんな経緯でホールの分煙・禁煙化を進めてきたカレイド新宿店ですが、リニューアル後の評判は賛否両論だったと言います。

「2015年のリニューアル時、パチンコが打てるフロアをすべて禁煙にしたため、常連のお客様から『なんで禁煙にしちゃったの』という声を多く頂きました。もちろん、『空気がきれいで良い』といった意見もあったのですが、以前に比べてパチンコの稼働率は下がってしまいましたね。」と語る北條さん。

「それでも、禁煙フロア設置店の先駆けとして、さらにその先をいく試みが必要でした。パチンコフロアの全面禁煙もその一環ですね。ご存知のとおり、新宿は競合店ひしめく激戦区なので、他店との差別化が不可欠です。禁煙化を実施して終わりではなく、よりお客様に選んで頂ける取り組みは、今でも模索し続けています。その結果、ありがたいことに禁煙フロアの稼働も盛り返すことが出来ました。」

やはり、激戦区ともなると禁煙化だけでなく、複合的な取り組みが必須なんですね。では、お客さんから選ばれるホールとなるため、どのようなことをしてきたのでしょうか?

2017年「パチンコ女子=カレイド女子」カレ女誕生!

kaleido03
近隣の競合店とのさらなる差別化を図るため、カレイド新宿店は2017年に「カレイド女子」なるものを誕生させました。カレイド女子……通称、カレ女。なんとも華麗で優美な響きです……! そんな彼女たちは、 同店の女性スタッフで結成された「女性の、女性による、女性のためのホール作りを提案する」チームで、その活動は多岐に渡ると言います。

そのなかでも編集部員が注目したのは、お客さんの意見を取り入れつつ行う早急なホール改革。カレ女誕生から現在まで、およそ2年間の間に、女子トイレのアメニティの充実や女性向けコーナーの開設など、次々と新しい取り組みをスタートさせました。

kaleido04a
この写真は、男子では決して入ることができない禁断の花園、女子トイレの中です。写真はもちろん、法にふれない方法で入手しましたよ、ええ。パウダールームには、ドライヤーやヘアーアイロンまで備えられております。

kaleido05
さらに、アロマやオシャレ感ただようものまで置かれており、インスタ映えしそうな雰囲気がプンプンです!

kaleido06
こちらは女性向けコーナーの一角。お姫様でも、おもてなし出来そうなソファーに……。

kaleido07
カレ女が厳選したという30代~40代の女性に大人気の漫画! パチ屋の漫画コーナーと言えば、「北斗の拳」とか「花の慶次」とか、漢! 的な漫画は必ずと言っていいほど用意されていますが、カレイド新宿店には無いんですね。徹底されています。ちなみに、女性向けコーナーとは言いつつも、男性でも利用可。編集部員も、ソファーに座って優雅な気分を味わわせて頂きました!

kaleido08
女性向けの貸し出しサービスも充実しており、ブランケットにクッションにフェイススプレーと豊富なラインナップ。こちらのサービスも、カレ女が考案したとのこと。
こういったカレ女による女性のためのホール作りと禁煙化がマッチした結果、競合店とは異なる客層を呼び込むことが出来たそうです。また、これらの取り組みは女性ユーザーだけでなく、男性ユーザーの集客にも効果があったのだとか。

女性ならではのきめ細やかなサービスが好評だったのか、それともメディアやSNSへの露出も多いカレ女目当てで来るお客さんが増えたのか、真相は定かではありませんが……多分、後者だと思います、ええ。健全な男子たるもの、可愛い女の子に接客されたほうが嬉しいですから!

2020年に向けて「カレイド新宿店」はどう変わる?

kaleido09
禁煙化やカレ女の活動などで、競合店との差別化を図ってきたカレイド新宿店。では、2020年に向けて、どのように変わろうとしているのでしょうか? 引き続き、北條さんにお話を伺います。

「カレイド新宿店では、既に1階とB1階の禁煙化が完了しておりますので、残るは2階をどうするか? ですね。現在、喫煙ルームを設置するか、新たな仕切りを設けて加熱式タバコが吸える遊技フロアとするか、あるいはその両方を検討しています。さきほど申したとおり新宿は激戦区なので、競合店とは異なる方針を取る予定です。」

kaleido10

「設置機種についても、お客様からのご意見やフロアごとの稼働傾向をもとに、最適な配置が出来るよう心がけております。現在は、1階にメイン機種やミドルスペックの台、女性向けコーナーがあるB1階には女性支持率の高いコンテンツの機種やライトミドル・甘デジの台を多めに設置しています。スロットに関しては、B1階にはAタイプや比較的マイルドな機種、喫煙可の2階には荒波スペックを多めにという配置ですね。今後は自店舗だけでなく、他店の環境も大きく変わるので、よりお客様に選ばれるホールになれるよう努力を続けていきます。」

以前に取材したエンジェルグループでは、禁煙フロアと喫煙フロアとで、機種を出来る限り平等に配置する、といった方針でしたが、カレイド新宿店では意図的に変えているのですね! 最適解はホールによって違うということでしょう。そして、受動喫煙対策も着々と進んでいる様子。

最後に北條さんは今後の目標について、「これからも“おもてなし”のマインドを大切に、スタッフとお客様とが良い関係を築ける店舗を作っていければと思います。理想は、カレ女と女性のお客様との女子会をB1階にあるカフェで開くことですね! 」と笑顔で語られました。

 

2020年4月には、分煙・禁煙化が当たり前になるパチンコホール。そのなかで競合店との差別化を図るには、設置機種や設備の違いだけでなく、人の力が必要になるのかも知れません。カレイド新宿店とカレ女が、この先どのような進化を見せるのか、期待せずにはいられません!

P-Summa編集部

【取材】パチンコ業界の学校!? G&Eビジネススクールの説明会に潜入してみた

ge00
「自分好みの台を作ってみたい」……パチンコ・パチスロファンならば、誰でも一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか? あのアニメとタイアップした機種を作りたいとか、こんな新システムはどうだろうとか、よく考えますよね。何を隠そうP-Summa編集部員もしょっちゅう妄想しています。

そんな妄想を現実にする術が、なんと渋谷駅徒歩3分のところにありました。その名も「G&Eビジネススクール」。パチンコ・パチスロ業界に特化した専門学校で、渋谷校のほかに大阪校もあります。
今回は7月20日に渋谷校で開催された「特別スクール説明会」に、編集部員が潜入取材! さらに、関係者の方々にインタビューもさせていただきました。パチンコ業界への就職に興味のある方は必見です!

G&Eビジネススクール渋谷校の説明会に潜入!

ge01
説明会はこちらのセミナールームにて行われました。清潔感あふれる広々とした空間! まさに学び舎という雰囲気です。

ge02

まずはパチンコ・パチスロ業界の現状を解説。遊技人口が減っているとは言われていますが、国内「余暇市場」およそ70兆円のうち、パチンコ・パチスロが実に約20兆円を占めているとのこと。まだまだ人気のレジャーということです! 有名アニメの制作会社が、実はパチンコメーカーの子会社という事例も多く、他のエンタメ業界と密接に結びついているというお話も聞けました。

ge03

そんなパチンコ業界に優秀な人材を輩出するため、G&Eビジネススクールは大手メーカー・販社が共同出資して運営しているとのこと。「業界が求めているのはどんな人材だと思いますか?」という質問に、参加者の方は「パチンコが好きな人……?」と回答。これが大正解! 各社は「面白いものを作りたい」、「パチンコ業界を盛り上げたい」といった気持ちを持つ方々に来てほしいと考えているそうです。

ge04

G&Eビジネススクールのコースは、

・PS総合開発コース
・PSプランニングコース
・PS映像プランニングコース
・PS営業育成コース
・PSメディア・ライターコース
・総合エンタテインメントコース
・PSホールコース

など多岐に渡りますが、この日の参加者の皆さんは全員「開発」に興味を持っている方々だったため、説明は「総合開発コース」「プランニングコース」「映像プランニングコース」に絞って行われました。

ge05

各コースの概要説明に続いて見せていただいたのは、過去の生徒さんが在学時に作ったというパチスロの企画書とPV! 某有名アニメをモチーフとして制作した卒業作品とのことですが、プロが作ったものと比べてもまったく遜色ありません。システムも作品の世界観とマッチしていて、機械割も良くて、普通に打ちたくなりました。卒業後にどこかのメーカーで本当に企画しているかも……と思うと胸熱です。

全体への説明会の後は、参加者一人一人との質疑応答・面談の時間が設けられました。いやはや、手厚い……! 編集部員も講師の方と面談……ではなく、インタビューをさせていただきます! 校長の高原さんとチーフインストラクターの安藤さんにお話を伺いました。

G&Eビジネススクール講師陣にインタビュー!

――説明会に参加させていただき、ありがとうございました! 改めてよろしくお願いします。まず、G&Eビジネススクールでは、週に何回くらい授業があるんですか?

コースによって多少異なりますが、週1~2回、中心時間帯は15:00~19:15です。

――週1~2回でその時間帯なら、働きながらでもダブルスクールでも通えますね。いくつもコースがありますが、特に人気のあるコースはどれですか?

2年制の「総合開発」です。他のコースは基本的に1年で卒業なんですが、2年あると1年目に基礎を固めて、2年目でじっくり就職活動に取り組めるというのが人気の理由だと思われます。
総合開発コースの次に人気があるのは「メディア・ライターコース」ですね。雑誌やYouTubeで活躍されているライターさんや演者さんに憧れて入学される方が増えています。このコースは2013年に新設したんですが、当初のカリキュラムには動画の撮影・編集はありませんでした。しかし、動画で活躍される演者さんが増えたこともあって、新たにカリキュラムを加えました。

――ニーズや時代に合わせてカリキュラムを変えているんですね。

はい。ちなみに、2006年に開校した時、一番人気があったのは営業コースでした。その後、開発系の就職実績ができて、だんだんと開発志望の方が増えてきましたね。

内定率95%!? パチンコ業界への就職に特化した環境

――では、生徒さんの男女比はどうなっていますか?

99%男性です(笑)。稀にいらっしゃる女性は、パチンコの液晶演出が好きで、映像プランニングコースを志望される方が多いですね。
女性に限らず、本校に入学される方はもともとパチンコ・パチスロ愛の強い方ばかりですから、皆さんとても仲が良いです。

――気兼ねなくパチンコ・パチスロの話ができますからね!羨ましい環境です。

実機を持っているぐらい好きという方も珍しくないですし、授業のない日に連れ打ちをしている生徒もいます。同期のOBで毎年バーベキューをしているグループもありますね。
仲が良いと、在学中に楽しいというだけでなく、卒業後、つまり業界に入った時点で横のつながりがあるというメリットもあります。

――なるほど。それは心強いです。

それと、本校は「完全就職保証制度」というものを用意しておりまして、卒業時に就職が決まっていない場合は、特別講義の実施やスキルに応じた求人紹介などの支援を継続して行っています。その結果、2018年度は卒業生の内定率が94.6%となりました。

――94.6%!? すごい継続率……もとい内定率です! ちなみに、就職先の内訳はどうなっていますか?

メーカーが3割、開発会社(メーカーから受注して映像・プログラミング・企画などを作る会社)が4割、雑誌・Webなどのメディア関係が2割で、残りはホールや販社といった感じです。

――やはり開発を志して、そのまま開発の道に進む方が多いんですね。生徒さんの年齢層はバラバラだと思いますが、過去に一番年齢の高かった方はおいくつでしたか?

一番上の方は40歳を超えていました。実は、すでにパチンコ業界で働いていて、スキルアップのために本校に通われる方もいらっしゃるんです。その方もそうでしたね。ほかにも、パチプロを卒業しての初就職や他業種からの転職を目指して、30代半ばで入学される方も多いです。

――30代、未経験でもパチンコ業界に就職できるなんて、夢がありますね!

そういった方も、卒業後にメーカーに就職して活躍されていますので、興味のある方は年齢を気にせず、一度G&Eビジネススクールにお問い合わせいただければと思います。本校の特徴として、「在学中の中途採用が多い」ということも挙げられますね。年に数回ある作品発表(企画書・映像など)に多くの企業の方がスカウトに来ているんです。そこでスカウトされ、在学中はアルバイトとして働き、卒業後にそのまま就職というパターンもあります。

ニーズに応えたカリキュラム

――貴校のカリキュラムは、作品発表が節目になっているんですね。

そのとおりです。講義で学んだことが試される場ですし、皆さん意欲的に取り組んでいます。授業のない時間帯は教室やPCを開放しているので、発表に向けて自発的に準備している方も多いです。

――映像制作用のソフトやPCは高価って聞きますから、自由に使えるのはありがたいと思います。作品発表以外で、反響の良いカリキュラムはありますか?

メーカーさんが開く新機種展示会の見学はやはり人気です。最新機種にいち早く触れられますからね。あとは、現役ライターさんによる講義も人気カリキュラムの一つです。

――では、それぞれのコースで最初に教えることは何ですか?

営業系のコースでは営業マンとしての心構えを教えます。何を目指すかということを明らかにした上で、個々の講義を受けていただくためです。開発系のコースでも、具体的な技術に先んじて「物の見方」を伝えています。
メディア系のコースでは、現状の広告規制も含めた業界の仕組みを最初に理解してもらっています。どんな業界か、どんな制約があるか知らないことには始まりませんからね。

生徒さんの大半は、ユーザーとしてすでにパチンコ・パチスロに詳しい方々ですが、そこに開発側・業界側の視点を与えるというのが本校の大きな役割の一つです。要するにギャップを埋められるんですね。どんな業界でも「こんな世界だとは思わなかった」という落差にショックを受けてしまうケースがありますが、本校では「楽しく学べる」をモットーに、業界の実態も真摯に教えているので、内定率が高いだけでなく、離職率が極めて低いんです。

――それは働く側・雇う側の双方にとって非常に好ましいことですね!

カリキュラムの中では「グループワーク」がギャップを埋める効果を発揮しています。卒業制作は一人一人が個々に作品を作りますが、中間の作品発表はグループで行います。実際の現場でも、個人の考えだけで物事は進みません。意見をすり合わせることの大切さを、グループワークを通じて学んでいるのです。

――知識や技術を教えるだけに留まらず、優れたメンタルも併せ持った一流の業界人を育てているんですね。本日はありがとうございました!

 

抜群の内定率と現実に即したカリキュラムで、パチンコ・パチスロ業界に優秀な人材を送り続けるG&Eビジネススクール。現在、2020年度の生徒を募集中で、各コース定員になり次第締め切っていくとのこと。しかも来年度からは、学費がお安くなるのだとか! 打ってるだけじゃ物足りないという方やパチンコ業界で働きたいという方は、“好き“を仕事にするため、一歩踏み出してみてはいかがでしょうか?

P-Summa編集部

【取材】2020年に向けてホールはどう変わる!?エンジェルの受動喫煙対策

angel00
2020年4月の「受動喫煙防止法」施行に向けて、パチンコホールはどう変わっていくのでしょうか?
最新鋭の「喫煙ルーム」を開発しているコマニー株式会社への取材以来、パチンコホールの受動喫煙対策に興味津々のP-Summa編集部員です。
 
前回のホール取材では、1991年から禁煙対策に乗り出していたピーアークを訪れ、禁煙化のポジティブ要素と喫煙ルームの重要性を学んできました。
 
そして今回は、禁煙ではなく「完全分煙」を実現したエンジェルグループを取材してまいります! 店内に禁煙フロアと喫煙フロアを設けるメリットとは? エンジェル本店 店長の松田さんにお話を伺います。

2001年 完全分煙ホール「エンジェルV店」誕生!

angel01
エンジェルグループの受動喫煙対策は、2001年に誕生した「エンジェルV店」から始まったと言います。当時としては大変めずらしい完全分煙ホールとして産声を上げた同店は、1階のパチンコフロアは禁煙で、2階(パチンコフロア)と3階(スロットフロア)はタバコが吸えるという環境。
オープン当初の禁煙フロアの稼働率は、喫煙フロアと比べて決して高いとは言えない状況だったそうですが、非喫煙ユーザー、特に女性のお客さんから好評を得たそうです。さらには喫煙ユーザーからも、「タバコの煙が無くて快適」「臭いがつかなくて良い」といった声を頂いたのだとか!

angel02

2004年には「エンジェル本店」のリニューアル工事を行い、こちらも完全分煙店舗として再出発。全4フロアのうち、1階のパチンコフロアを禁煙化しました。
これらの分煙店舗が誕生したきっかけは、他店との差別化を目指したオーナー様の意向だったとのこと。

オープン時には稼働が今ひとつだった禁煙フロアも、実際に来店されたお客さんからの評判やネットの口コミにより、好調に推移。遠方からの来店も増え、2006年頃には喫煙フロアの稼働率を上回ったそうです!

そのことについて松田さんは「エンジェルV店、エンジェル本店ともに、女性のお客様が1人でも気軽に来店出来るような、パチンコホールらしからぬ外観になっています。高級ブティックを思わせるショーウィンドウに、ホテル風のエントランスといったホール環境と完全分煙がマッチした結果、多くのお客様からご支持を頂けました」と語ります。

angel03

たしかにオシャレ感漂う外観ですね、店頭に飾られたエンジェル像も良い味出しています……!

その後、パチンコフロア禁煙化の評判に後押しされるかたちで、2013年頃にはスロットフロアの禁煙化も実施。こちらも今では、喫煙スロットフロアと変わらない稼働を見せていると言います。
私のマイホを見る限り、パチよりスロのほうが喫煙率高めな印象ですが、禁煙を求めているスロッターも少なくないってことなんですね!

パチンコホール分煙化のコツとは?

angel04
ここまで話を聞いて疑問に思ったことが……。エンジェルの店舗は完全禁煙ホールと違って、フロアごとに禁煙・喫煙と別れているので、たとえば間違えて、禁煙フロアでタバコを吸ってしまったお客さんもいるのではないでしょうか?

「たしかに分煙が浸透するまでの3~4年間は、禁煙フロアでタバコを吸われるお客様もいらっしゃいました。ですがその場合、遠目からでもスタッフがすぐ煙に気づきますし、他のお客様からご指摘されることも多かったです。現状、当店には喫煙ルームを設置していないので、タバコを吸われるお客様には別フロアでの喫煙を勧めておりますが、特に大きなトラブルは無かったですね」と答える松田さん。

続けて、「オープン当時から分煙を周知させるため、禁煙・喫煙のポップを店内のいたるところに設置したり、フロアの灰皿をすべて撤去したりといった対応を致しました。これらの対応をお客様にご理解頂いた結果、今では間違えてタバコを吸われるケースは、ほぼ無くなりました」とのこと。

angel05

店内を見てみると、ポップだけでなく、インフォメーションディスプレイにまで禁煙と表示される徹底ぶり。でも、ここで新たな疑問が……。禁煙と喫煙でフロアが完全に分かれているのであれば、設置機種などはどのように振り分けているのでしょう?

「最初のうちは、禁煙フロアに甘デジや海物語シリーズを多く設置するなど、試行錯誤しておりました。しかし、お客様から『この機種は禁煙フロアには無いの?』などのご意見を頂くことが多かったので、今では禁煙フロアと喫煙フロアとで、設置機種などは出来る限り平等に振り分けるようにしております。特に人気機種に関しては、その点を強く意識していますね。現在の傾向として、多少ではありますが、禁煙にはマイルドなスペック、喫煙には荒波スペックを多めに設置することがあります。」

なるほど! (あくまで私個人の感想ですが)たしかに荒波スペックを打つユーザーは、喫煙者が多いような気がします。かくいう私も、荒波のほうがタバコを吸う本数が増えますしね……。

電子タバコ喫煙可能フロアも検討中!? 進化を続けるエンジェルの分煙対策

angel06
このように「受動喫煙防止法」施行に先駆けて、分煙対策を行ってきたエンジェルグループ。では、2020年に向けてどのような施策をとっていくのでしょうか?
禁煙フロアはそのままで問題無いとしても、喫煙フロアでは遊技しながらの紙タバコはNGとなってしまいますので、なにかしらの対策は必要なはず。
現在の厚生労働省の方針では、受動喫煙を防げないと考えられる吹き抜け構造だと、遊技中の電子タバコ(加熱式タバコ)も禁止となってしまいますし……。
なんてことを思っていたら、松田さんの口から驚くべき発言が!?

「エンジェルグループの店舗は建設段階から、完全分煙を意識した構造となっております。店内を見て頂ければ分かる通り、建物内に吹き抜けの階段は無く、階層の移動は遊技フロアの外にある階段かエレベーターをご利用頂くかたちです。」

angel07

なんと! まさか15年以上前から、エンジェルはこの規制を見抜いていた……!?
実際、階段は遊技フロア外のロビーのような場所に設置されており、当然のことながらタバコの煙や臭いはありません。
ということは……エンジェルの喫煙フロアでは2020年4月以降も、遊技しながらの電子タバコはOK、ということでしょうか?

「現状、エンジェルV店の喫煙フロアは2階と3階なので、そこを電子タバコ喫煙可とし、紙タバコを愛好されているお客様に向けて、新たに喫煙ルームも設ける方針です。エンジェル本店は、喫煙フロアが2階と4階という構造のため、電子タバコに関してはまだ不明瞭な部分もありますが、どちらにしろ喫煙ルームは設置する予定です。」

angel08

紙タバコと電子タバコの二刀流となった私としては、願ってもない環境です! 遊技中は電子タバコを吸って、がっつり気分転換したい時は、喫煙ルームに行く……理想的と言っても過言ではありません!? 最新の喫煙ルームがあれば、嫌な臭いもつかないですしね!

最後に松田さんは、受動喫煙防止法施行について、「ネガティブなイメージを持たれているユーザー様も多いと思いますが、私は業界全体が盛り上がるチャンスだと感じております。外国の方を含め、新しいユーザー様を呼び込み、遊技機本来の面白さを伝えることが出来れば、この業界も活性化されるのではないでしょうか」と語られました。

 

15年以上前から完全分煙を実現し、「禁煙フロア」のブランディングにも成功したエンジェルグループ。一歩進んだ分煙対策を武器に、2020年以降も全ユーザーにとって快適な遊技空間を提供してくれることでしょう!

P-Summa編集部

【取材】2020年に向けてホールはどう変わる!?ピーアークの受動喫煙対策

park00
半年ほど前から、紙タバコと電子タバコの二刀流となったP-Summa編集部員です。愛煙家の方はご存知の通り、健康増進法の一部を改正する「受動喫煙防止法」が成立し、2020年4月から施行予定、パチンコホール内は原則禁煙となります。
それを聞いた時、喫煙者の編集部員は、正直ネガティブな感想を抱いたものですが、最新鋭の「喫煙ルーム」を開発しているコマニー株式会社への取材を通じて、考えを一新。健康的にパチンコを打てるなら、それはそれでアリじゃん! と前向きに受け止めることができました。

では、全国のパチンコホールは来るべき2020年に向けて、どう変わろうとしているのでしょうか? タバコを吸われる方もそうでない方も、各ホールが完全禁煙となるのか、喫煙ルームを設置するのか、はたまた条件付きで電子タバコOKとするのか、気になる方も多いはず!

ということで今回、1991年からホールでの受動喫煙対策に取り組んでいるという「ピーアーク」を取材させて頂きました! 業界でもいち早く分煙・禁煙化に着手した同社は、ホール禁煙化について、どんな考えを持っているのでしょう? コミュニケーション戦略部の奥谷さん、飯澤さん、中川さんにお話を伺います。

ピーアーク パチンコホール分煙・禁煙化の歴史

ピーアークの分煙化への取り組みは1991年に始まったと言います。まだCR機が出回っていない時期、「分煙」という考え方もほとんどなかった頃に全面禁煙ホール「ピーアーク谷中」をオープン。
休日には遠方からの来店も多く、賑わいを見せたそうですが、平日の稼働が伸びず、残念ながら数年で断念してしまったそうです。
1991年といえば、JR駅のホームでもタバコを吸えた時代ですからね……時代を先取りしすぎたということでしょうか。

しかし、2003年には受動喫煙防止を義務づけた「健康増進法」が施行され、世間的にもタバコの副流煙による健康被害に関心が集まってきます。ピーアークのお客さんからも、『パチンコは好きだけどタバコは嫌い』『服に嫌な臭いが付く』『タバコは吸うけど他の人の煙は嫌だ』などの意見が年間100件以上寄せられたそうです。
それらを受けて、すべてのお客さんが快適に楽しんで頂けるような店内環境を目指す「パチケット宣言」を2006年に開始。まずは遊技フロアの10%を禁煙にする取り組みから始めたとのこと。

park02

さらに2007年、「ピーアーク銀座」を25日間かけて全席禁煙ホールにリニューアル。ノンユーザー・スリープユーザーを対象にした“パチンコをやらない理由”アンケートで、常に上位を占める「タバコの煙」「うるさい」「遊び方が分からない」に対して改善策を打ち出したホールとして、業界の注目を集めたそうな。
ピーアーク銀座の反響を受けて、その後も「ピーアーク ピーくんプラザ」「ピーアークAile」といった禁煙ホールも展開していったそうです。

ユーザーからの反響は?

park03
というように、かなり早い段階からパチンコホールの分煙・禁煙化を進めていたピーアーク。特にピーアーク銀座は、全席喫煙可から全席禁煙となったわけですから、喫煙ユーザーからの反発も多かったのではないでしょうか? タバコを吸わないお客さんが増えたとしても、下手したら全体の稼働率は下がってしまうような……。

ところが、禁煙化したあとも稼働率は変わらなかったと言います。さらに女性のお客さんは飛躍的に増加し、女性比率が50%を占めたのだとか。う~ん、なんか色んな意味で良い匂いのホールになったんですね……!

それについて奥谷さんは、『おそらく離れてしまわれたお客様もいたかと思いますが、禁煙ホールを求めて他県から通って頂けるお客様も増えました。環境面での負の要素を払拭したからこそ、成し得た増客であると感じております。また、店外に喫煙ルームを設置したことで、変わらず通い続けて頂けるお客様も大勢います。全体的な稼働率に変化はなくとも、お客様一人ひとりの満足度は上げられたのではないでしょうか』との回答。

park04

また、同社では喫煙可能店舗にも喫煙ルームを設置するといった取り組みを「ピーくんガーデン」「ピーアーク北綾瀬」「スタジオピーアーク」「ピーくんステージ」の4店舗でしており、そこでは遊技フロアでタバコを吸えるにも関わらず、喫煙ルームまで足を運ぶ方が多くいるのだとか。

ユーザーからは、『喫煙ルームならまわりに気兼ねなくタバコを吸える』『きれいな環境で遊技できるのは、やっぱり良い』といったポジティブな意見を多く頂いたそうです。
もちろん最初の頃は、『いちいち喫煙ルームまで行くのは面倒くさい』という意見もあったそうですが、『慣れれば良い気分転換になる』という声が次第に増えていったとのこと。

喫煙者にとっては、『遊技中にタバコを吸えなくなるのは嫌だ! 』と受動喫煙防止法をネガティブに捉えてしまいがちですが、先人たちが言うようにタバコを吸う側にとってもメリットが大きいのであれば、あまり身構える必要はないのかも知れませんね! そして、非喫煙者の皆様はより快適な遊技ができることでしょう。喫煙者側の見方ばかりして、本当にすいません。もう遊技フロアでは吸いませんので……。

2020年に向けて重要さを増す「喫煙ルーム」

park05
上述の通り、ピーアーク銀座は喫煙ルームを設置することで、全席禁煙ホールになった後も変わらない稼働を見せました。さらに同社では、2018年に受動喫煙防止法を意識した禁煙ホール「ピーアークAile」をオープン。
店内に3名ほどが利用できる喫煙ルームを3ヶ所設置し、タバコを吸う方にも吸わない方にも快適なホール環境を実現。また、「ピーアーク スタジオ3」では、喫煙ルームを男性用と女性用に分けるといった取り組みも始めたそうです。

park06

それについて飯澤さんは、『お客様からのご意見で男女別の喫煙ルームをつくったわけではなく、お客様一人ひとりが、よりリラックスできる環境でタバコを楽しんで頂きたいという想いで、このようなかたちとなりました。男女別ルームとは別に共用の喫煙スペースも設けているので、お好きな環境を選んで楽しんで頂きたいですね』との回答。

続けて、『2020年に向けて、全国のホールは完全禁煙にするか、全席禁煙で喫煙ルームを設置するか、条件的に可能であれば電子タバコを可とするか、対応が迫られています。弊社では、これまでの受動喫煙に対する知見と各店舗の状況、客層を考慮し、一律で同じ対応をすることなく、店舗ごとにお客様が求めるかたちでの営業をする所存です。各々の対応をいつ実施するかは慎重に検討中ですが、喫煙ルームの設置などは早めの対応が必要なため、すでに準備を進めております』と語ります。

park07

確かに、2020年になってから慌てて喫煙ルームを設置しようとしても、4月に間に合わない可能性がありますからね。吸う側から見れば、紙タバコも吸えるホールに通いたいという気持ちは強いです。他の大手チェーンなども、店舗によって喫煙・禁煙環境が変わってきそうですね。

最後に中川さんは、『分煙・禁煙対策との向き合い方は簡単ではないですが、実は私たち業界側がネガティブ要素だと思い込んでいるだけで、チャンスになり得る要素もたくさん含んでいるはずです。今後、各ホールがどう向き合っていくかが、業界全体を盛り上げる意味でも重要だと思っています』と語られました。

 

受動喫煙防止法施行が迫るなか、いち早く分煙・禁煙対策に乗り出していたピーアーク。吸う方にも吸わない方にも快適な空間を、という同社の理念を体現したホールが次々と生まれていくのを見ると、2020年を迎えるのが楽しみでもあります。このようなホールが増えれば、業界全体のイメージアップにも繋がるかも知れませんね!

P-Summa編集部

【取材】激熱ハズレは減っていく!? 遊技機液晶ソフト会社で開発秘話を聞いてみた

dsr00
近年のパチンコ・パチスロの液晶演出って本当に凄いですよね! ド派手な予告、スリリングなリーチから大当たりを射止めた瞬間は最高に気持ちいいものです。映像自体も進化していて、光や炎のエフェクト一つとっても、一昔前とは比べ物にならない豪華さ。その分、激熱ハズシをくらった時のショックもなかなかのものなんですが……。
ここで、いくつかの疑問。年々進化を続ける液晶演出は、一体どんな風に作られているのでしょうか? 演出のトレンドとは? そして、映像が派手になればなるほど、激熱ハズレは増えそうだけど、そこんところどうなの?

これらの疑問を解決すべく、P-Summa編集部は遊技機液晶ソフトの企画・開発を手掛けている株式会社ディレクションシーズに取材を申し込んでみました!
同社アートディレクターの中西さんにお話を伺います!

遊技機液晶ソフトの企画・開発とは?

――本日はよろしくお願いします。早速ですが、遊技機液晶ソフトの企画・開発とはどのようなお仕事ですか?

最初にメーカー様から遊技機の企画概要や演出の大まかな指示を頂き、こちらで演出の見せ方・構成などを練って絵コンテを提出し、すり合わせを行います。次に、個々の演出や一連の流れなどをまとめた「ビデオコンテ」を提出。コンテにOKが出たら、2D素材や3DCGアニメーションを作り、「コンポジット」という作業で各素材を組み合わせて、完成品として納品します。要するに映像演出に関わる全てです。

――映像演出って、遊技機メーカーが全部作っているわけではないんですね。ちなみに、絵コンテとはどのようなものですか?

最初に作成する絵コンテは、このようなものです。

dsr01

この絵コンテのカット1で言うと、「流線をまとった光線が画面手前からIN」「色:暖色 オレンジ系」「形:オーラ光線 有機的」「速度:INを速く 画面奥でタメる」とあります。これを映像で表現するために、各素材を組み合わせていくわけですね。

dsr02

映像を作り込む前に、まずは簡易的な素材でテンポと尺を調整します。その後は、可能なかぎりエフェクトを盛って、より派手な映像を作っていきます。

dsr03

――絵コンテのとおり、オレンジ系のオーラ光線っぽくなりましたね!

でも、これで完成ではありません。さらにメリハリが出るよう、盛ったものがこちらです。

dsr04

――ひと目で、アツくなりそう! ってのが分かります! アツいと言えば、雑誌や攻略サイトを見ると演出の「信頼度」が載っていますが、メーカーからの注文書にも信頼度が書かれているんですか?

いえ、信頼度をパーセンテージで指示されることはほとんどないです。演出の強弱とか分岐、色の強さといった指針は提示されますが、最終的に演出バランスの振り分けを行うのはメーカー様なので。
パチンコではとにかく「色」が重要です。メーカー様からのリテイクは色に関するものが多いですね。たとえば、良かれと思って赤にオレンジや紫を混ぜてみると、「赤に見えない」とNGが出てしまうんです。あとは、「金のきらめきが足りない」とか(笑)。

――金の表現にも機種によって差があるのは、そんな理由なんですね(笑)。ほかに映像を作るうえで、気を付けていることはありますか?

役物演出時の映像ですね。機種ごとに形状や動くスピードも様々なので、役物をより目立たせるため、それに合わせたエフェクトを付けています。

3DCGアニメーションの進化

――そもそも遊技機液晶ソフトの開発を始めたきっかけは何ですか?

弊社は今年で創業15周年になりますが、もともとはゲーム制作会社にいた4人で設立しました。代表の釜が大学時代にパチンコを愛好していて、自分たちの好きなものを作る会社にしたいという思いから、遊技機の液晶ソフトを作ろうと決めました。当時、パチンコの液晶は画面も小さく演出クオリティーもあまり高くありませんでしたが、ゲームの映像は大変な勢いで進化していたので、近いうちにパチンコもゲームに追いつくだろうと予想していました。

――ゲーム会社出身だから映像開発のノウハウがあったんですね。

はい。でも、遊技機メーカー様との繋がりができるまで大変でした。プロトタイプの映像を作って、1社ずつ電話をかけて営業していたんです。そんな中、名古屋のとあるメーカー様がプロトタイプの3DCGアニメーションに興味を持ってくれました。当時はまだ遊技機の3DCGアニメーションが珍しかったんですね。それで、トライアルから始まって実績を積み、だんだんと案件や社員が増えていって今に至ります。

――3DCGアニメーションを作る上での苦労はどんなことですか?

アニメ版権の場合、原作のキャラクターを崩さないことです。正面から見れば似ていても横から見ると不自然になったりしますからね。弊社では立ち上げ当初から、あえて手描きやセルアニメのテイストのまま3DCG化する「セルシェーディング」という技術を活用しています。
実写版権の場合はリアルさを出すことですね。実写素材の俳優さんを3DCGの背景に自然に立たせるのはなかなか大変です。
ただ、一時期は3DCGのロングリーチが流行っていましたが、最近は少し減ってきましたね。

――その理由とは?

やはり予算と時間がかかるからです。素材一つ作るのも、それを動かすのも、膨大な時間がかかるんです。昔は全てのパーツ、演出を3DCGにする風潮がありましたが、最近は使う場所を選ぶようになりました。

――ある意味メリハリがついた、と言えますね!

dsr04a

ただ、映像の中でも「数字」(図柄)と「保留」は最重要部分なので、今でもほぼ必ず3DCGで作っています。

パチンコ・パチスロ演出へのこだわり

――では、演出を作る上でのこだわりは何ですか?

ユーザー様は何気なく演出を眺めていると思いますが、我々は「視認性」に相当こだわっています。パチンコの演出はとにかくテンポが速いので、色の変化やキャラクターの動きがスッと目に入ってくるよう、細かい調整が必要なんです。どんなに迫力があっても、見づらい場合はリテイクを繰り返しますね。

dsr04b

あとは「間」とか「緩急」です。どんなに派手な映像も、ただ流すだけではダメで、適度な間が必要なんです。特にユーザー様にとって一番大事な「当落が決定するまでの間」は何度も調整しています。

――パチンコ演出と言えば、通常時と右打ち中で変わりますが、その点はどのように意識されていますか?

右打ち中は通常時以上にスピード感を重視しています。最近は規制の影響で、出玉スピードが速くなりすぎないよう、演出に時間をかける傾向がありますけど、リーチがかかる時もできるだけ冗長にならないよう心がけています。例えば、タイトル演出なら一気に出すのでなく文字を一つずつ出すなど、常に「展開」を入れるといった具合ですね。

――パチンコとパチスロでは、演出の作り方にどんな違いがありますか?

一番違うのは「尺」(時間)の使い方です。パチンコは一定の尺が使えるので、テンションの波や緩急を計算して盛り上げていきます。一方、パチスロは次ゲームの開始でスキップされてしまうことが多いので、とにかく早く結果を見せるということを意識しています。

――それらの作業の中で、どのようなやり甲斐を感じますか?

スタッフによりますね。デザイナーは2D素材が3DCGアニメーションとして動いた時、コンポジッターは疑似連演出やステップアップ演出がカチッとハマった時……でしょうか。全スタッフ共通なのは、新台がお店に並んで稼働した時ですね。

――ちなみに、映像の世界ではパチンコの液晶が最先端と聞きましたが、本当ですか?

派手さや熱量という意味では間違いなく最先端でしょうね。弊社ではゲームの映像も手掛けているんですが、パチンコで生まれたCG素材の作り方はゲームでも活用しています。

――それと、噂では企画のスタートから台の発売まで2年ほどかかると聞きましたが……。

大体そのぐらいかかります。なので、2年後のトレンドを予想して演出を作るんですが、これがなかなか難しい。2年あれば映像技術も進化しますしね。

dsr05

――開発環境も常に進化を続けているんですね。

ソフトやマシンは常に最新のものを揃えています。それと、開発環境へのこだわりとして、マニュアル化できそうな作業は逐一マニュアル化していますね。プロジェクトを進めつつマニュアルを作るのは結構大変なんですが、新入社員や他業界の方が入ってきた時、実務研修の説明に使用したり、作成のヒントやお手本になったりとすぐ戦力になってもらえるという大きなメリットがあります。弊社では新しい仲間を随時募集しておりますので、液晶ソフト開発に興味のある方は、お気軽にご連絡頂ければと思います。

液晶演出の過去と未来

――最後に、液晶演出のトレンドの変遷について、教えてください。

最初はシンプルなリーチだけだったのが、ロングリーチやキャラアクションが付き、スーパーリーチが登場して、疑似連が付いて……と、昔に比べて今のリーチ構成は本当に多種多様になりましたね。それと5年くらい前から、映像は平面から立体へと進化してきました。平面と立体の画像を見比べてみてください。

dsr06

――平面の画像も綺麗に見えますが、やはり立体のほうがずっとインパクトがありますね!

こちらの画像も平面と立体の違いがよく分かると思います。

dsr07

現在はメインのエフェクトに対して、奥と手前にパーツを配置して奥行きを出すのが主流です。熱い演出などでインパクトを出すには、遊技者に向けて飛ばすエフェクトが重要になります。逆にアツくない時は、平面のエフェクトを使うこともありますね。

――エフェクトの使い方もずいぶん工夫されているんですね! あと、遊技をしてて気になったのは、最近の「炎」って、カッコよすぎじゃないですか?

炎も、技術の進化とともにどんどん派手になってきましたね。炎や雷、オーラなどのエフェクトは多くの機種で使用されるので、弊社にもかなりのノウハウがあります。

dsr08

過去と現在の炎を比べると、より立体的になって、光量や形状も派手さを増してきました。ただ、演出が豪華で多彩になった結果、派手な演出が複合しないとなかなか当たらなかったり、熱さがわかりにくかったりという問題点もあります。

――激熱ハズレは我々ユーザーの間でもよく話題になりますが(笑)。開発側も気にされていたんですね。

ここ2年ぐらいは、特にメーカー様から事前に確認頂くようになりました。とにかく派手でカッコいい映像を作ればOKという時代も確かにありましたが、最近は変わってきましたね。メーカー様から「この演出はそれほど強くないので熱量を落としてください」とリテイクを貰うこともあります。少なくとも弊社では、バランスを意識したものを作っているので、今後はとんでもない激熱ハズレは減っていくはずです。

――ちなみに、5月の型式試験申請から「演出表示器に使用するデータ用ロムの記憶容量」についての規制が撤廃されましたが、これによってどんなことが可能になりますか?

画質は確実に向上しますね。今まではどんなに綺麗に作っても圧縮しないと入りませんでしたが、今後は容量が増えて、実制作物に近い出力が可能になるでしょう。大きな画像も使えるようになるので、今以上に綺麗で迫力ある映像をお見せできるようになると思います。

――では近い将来、パチンコの液晶演出はどうなっていくのでしょうか?

これ以上どうやって盛り上げようか……というのは結構悩みどころです。綺麗で派手なのは今や当たり前になってきたので、新しい発想をどれだけ生み出せるかが重要ですね。メーカー様からも「今までと違った表現の炎はないですか?」とか聞かれたりするので、ネタ探しのため、いろいろな分野の映像を見て研究しています。

――今後どんな発想が出てくるか楽しみにしています! 本日はありがとうございました!!

 

派手さや熱量では映像界を牽引するレベルのパチンコ液晶演出ですが、迫力一辺倒ではなく、視認性や緩急、バランスを考えて作っているということがよく分かりました。いつも漠然と眺めている画面も、開発者さんの工夫やこだわりを探してみると、また新鮮な気持ちで楽しめるかもしれませんね!

P-Summa編集部